外国語と日本語がどのように異なるのか、ということを分析するだけで我々は言葉の成立を理解することができます。

様々な言葉に対して、日本語と様々な外国語が一対一で対応しているのか、ということを分析して見て下さい。そうすると、基本的には一対一で様々な言葉は対応していることに気が付きます。

皆さんは英語を学んだと思います。ある行為や感情に対して、ほとんど全て日本語に対応する英語は存在します。この現象は極めて興味深いことです。どうして、別の場所で発生した言葉がこれほどまでに共通項を持っているのか、このことは非常に重要な事実であって、我々はその理由を知らなければなりません。

その答えは地球上の言葉を創った神は同じ1人の神であるということにあります。彼は同じ意味内容の言葉を別の言い回しにして、様々な言語を創りました。

私の文章をよく読んでいくと、人間の持っている言語が如何に不完全であるのかをよく理解して頂けると思います。そして、地球上の全ての言語においてその不完全な問題はほとんど同じように成立しているのです。このことが言葉の成立を理解する重要なポイントになります。

例えば、風の気による感情は「優しさ」=「gentleness」です。しかしながら、この「優しさ」という言葉は「自分のための優しさ」という言葉を成立させてしまいます。

「自分のための」という発想は欲望の発想であり闇です。それに対して風の気による「優しさ」とは光の感情です。ですから、「自分のための優しさ」という言葉は「闇の光」という言葉に他なりません。このような矛盾した表現などは本来あり得ず、日本語においても英語においてもこの問題は共有されています。英語で言うと、「gentleness for myself」とでも言うと思います。

人間の言葉とはこのような不完全性ばかりを抱えています。そして、その問題が様々な言語でシェアされているのです。

このことから言語はどのように生まれたのか?ということがよく分かります。もし言語が我々の感情の動きから生まれてきたのであれば、このようなことは発生しません。感情→言葉という流れで言葉が成立したのであれば、その感情に対応する言葉が一対一対応になるはずです。しかし、我々の持っている言語はそのような対応になっておらず、そして世界中で全く同じ問題を抱えた言語が発生しています。このことを真に理解すれば、言葉の神は存在するという結論に至ります。

地球の言葉の神は非常に高い芸術的なセンスを持っている方です。それは我々が使っている漢字のことを改めて見るとよく分かります。素晴らしいシステムと芸術性です。

地球の言葉の神は言葉を創る時に「今回はこんな美しい響きの言葉を創ろう」「次は見た目が美しい文字を創ろう」といった形で言葉を創っていくあまりに、非常に大事な点である「感情と言葉の一対一対応」を維持することをしませんでした。これは地球の言葉の神の大きなミスでもあります。

また、わざわざこのように多種多様な外国語を創る必要も無かったのです。どうして地球にこれほどまでに多くの言語があるかといえば、言葉の神ができるだけ多くの作品(言葉)を創りたかったからです。もし、地球全体が一つの言語で統一されていれば、我々地球人はもっと外国の人間と簡単に分かり合えたでしょう。これは地球の言葉の神の大きなミスなのです。

我々人間は我々の星の言葉の神が犯したミスを補っていかないといけません。新しい言葉を創り、その言葉を浸透させていかなければならないのです。私がこれから多く書いていく感情の話は言葉の話でもあります。ですから、この言葉の不完全性はよく理解しておいて下さい。