笑うことは精神的にストレスを減らす意味でも、身体的に免疫力を上げる意味でも、とても大事なことです。特に、コロナウイルスの影響で人々は心身共に疲れていますから、今こそお笑い動画を見るべき時です。

私は笑いのことを研究している人間でもあるのですが、世の中には、健全なお笑いもあれば不健全なお笑いもあります。健全なお笑いはただ面白いだけではなく、様々な意味で良い影響を我々に与えますので、そういった番組を中心に紹介したいと思います。
 

・世界の果てまでイッテQ!
 


とても人気のバラエティー番組ですが、この番組はただ面白いだけではなくて、様々な意味で良い影響を我々に与えてくれます。この番組の中でも、様々な名物企画がありますので、御自身の気に入る企画がきっと見つかるはずです。そういったものと出会いましたら、YouTubeでその企画を検索すると、好きな動画が色々見れると思います。

※上の動画は『女芸人一芸合宿』という名物企画の中の恒例イベントとなっているカラオケ大会の様子です。
 

・あまちゃん

お笑い番組ではありませんが、是非今こそ見るべき作品です。とても笑いの要素が多く、なおかつ物語としても非常に優れた作品ですから、笑って元気になると共に、大事なことを多く学ぶことができます。朝ドラは一話15分ですし、なおかつとても長いので、毎朝見るように習慣付けると、非常に長期的に心身を支えられます。

※NHKオンデマンドのまるごと見放題パック(一月990円)に加入すると、『あまちゃん』に加え、様々なNHKの番組がインターネット上で見れるようになります。

https://www.nhk-ondemand.jp/share/pack/index.html

 

・細かすぎて伝わらないモノマネ
 


『とんねるずのみなさんのおかげでした』の中の名物コーナーで、日本のモノマネ芸の歴史を変えた企画でした。様々な常連芸人達が登場していたので、好きな芸人を見つけて頂き、その芸人ごとにYouTubeで検索をすると好きな動画が見れると思います。短時間で気分を変えたい時などに非常に役立ちます。

※上の動画は常連芸人の弾丸ジャッキーによる『オラキオ体操クラブ』のB級インド映画編です。

 

・2億4千万の瞳のものまねメドレー選手権
 


こちらも『とんねるずのみなさんのおかげでした』の中の名物コーナーです。郷ひろみの名曲『2億4千万の瞳』に合わせて、芸人が様々なモノマネを披露するという企画です。様々なモノマネ芸人達が持ちネタを凝縮させて披露するので、大変クオリティの高い企画でした。

 

・日本列島ダーツの旅
 


所ジョージが司会を務める『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』の中の名物企画ですが、この企画はとても健全で面白い点に加えて、日本のことを知る上でも大変優れた企画です。見ていると明るい気持ちになることができると思います。

 

・明石家さんまの番組
 


明石家さんまは関西系の笑いを司るピン芸人の中で、間違いなく日本一の方なわけですが、ただずば抜けて面白いだけではなく、彼の素晴らしい点は基本的に笑いがとても健全である点です。どんな番組でも、明石家さんまが出ている番組であれば、良い「元気」をもらえると思います。

 

・博多華丸・大吉の漫才
 


博多華丸・大吉は福岡の笑いという新ジャンルで頂点を極めているコンビで、彼らの漫才を通して、「元気」になれるだけではなく、福岡の笑いを学び取ることができます。このコンビの笑いはとても平和で健全な笑いを使うので、我々の心をとても健全な方向性へ導いてくれます。そういう意味では、朝テレビを付けるのであれば、彼らが司会を務めるNHKの『あさイチ』を付けておくと、良い状態で一日を始めやすくなります。

 

・出川哲朗の出演している番組
 


『世界の果てまでイッテQ!』とも重なる部分も多いと思いますが、出川哲朗をYouTubeで検索して見ていくことはとてもオススメです。出川哲朗の天然ぶりはとても神懸かっていて、日本一のリアクション芸人とも言える芸人です。また、彼の良さは笑いが健全であるのに加えて、動物のような可愛さも表現している点です。彼の笑いの健全さと可愛さが我々の心にとても良い影響を与えます。

 

・森三中の出演している番組
 


こちらも『世界の果てまでイッテQ!』と重なる部分が多いですが、出川哲朗と同様に、森三中も使う笑いが健全であるのに加えて、動物のような可愛さがあり、見る者に良い影響を与えています。『世界の果てまでイッテQ!』の『温泉同好会』という企画などはとてもオススメの企画です。

 

 

【おまけ】

決して健全な笑いばかりを使うコンビではありませんが、ダウンタウンととんねるずについては取り上げるべきだと思っています。圧倒的な面白さを通して、「元気」を強くもらえるからです。

ダウンタウンもとんねるずも不健全な笑いを使うこともあるとは言っても、彼らは心の中で善意を保っていますから、行き過ぎることは多くなく、不健全な笑いを使う時もギリギリのラインを攻めていることが多いです。

笑いを促すという行為は他者を「元気」にする力があり、そのこと自体は「善」です。しかし、邪悪な笑いを促すことは邪悪な心を相手に植え付けることを促し、そのこと自体は「悪」です。

そういう観点で考えた時、ダウンタウンととんねるずというコンビは不健全な笑いを使うことはあっても、邪悪と言われる領域まで進むことは少なく、見ている人を「元気」にしています。そういった領域のお笑いを実践してきた関西代表のコンビがダウンタウン、関東代表のコンビがとんねるずです。

以下、「元気」になることができる、ダウンタウンやとんねるず関連の番組や企画を紹介します。
 

・笑ってはいけないシリーズ
 


『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の中の特別企画番組で、毎年大晦日に放送される長時間番組ですが、15年以上続いているので、膨大な映像がネット上にアップされています。一年に一回だからこそ、笑いがとても凝縮されていて、この番組の中でも様々な名物コーナーがあります。ですから、この番組の中でご自身が好きなコーナーを見つけて頂き、ネット上で御覧になって頂けるといいかもしれません。

 

・HEY HEY HEY
 


かつてダウンタウンの二人が司会を務めていた音楽番組で、トークシーンはとても笑いの要素に満ちていました。YouTubeに大量にアップされているので、お好きなアーティストが出演している回などを探して御覧になって頂けたらと、思います。

 

・全落水落オープン
 


ゴルフのような形で、ゲストを落とし穴に落としていく企画です。他人を騙し、なおかつその相手にダメージを与えるという行為は、邪悪な行為に繋がる可能性もあることですが、笑いのためなら落とし穴位は落としても大丈夫と考えることは正しいと考えられれば、この企画が邪悪ではないことが分かります。落とし方は様々ですし、ゲストの落ち方は非常に個性豊かですから、見飽きないと思います。IKKOや錦野旦の落ち方が伝説的です。

 

・男気じゃんけん
 


じゃんけんで勝った男は、その場の支払いを奢らないとならず、少しでも男気に欠ける発言をするとケツバットされる、という企画です。この企画はただ面白いだけに限らず、「男気」の本質を表現している大変興味深い企画です。

 

【最後に】

YouTubeは使い方によっては本当に良いもので、宝箱のような存在です。その一つの使い方が、YouTubeでお笑い動画を見ることを通して「元気」を保つ方向性です。是非、様々な優れた芸人の作り出してきたお笑いの傑作を見ることを通して、身も心も「元気」になって頂けると幸いです。