我々は生まれてから死ぬまで、呼吸をしています。呼吸とは言うまでもなく酸素を取り入れて、二酸化炭素を出す行為です。では、何故我々は酸素を取り入れ、それを二酸化炭素にして体外に出すのでしょうか?正しい理解は気の観点によって得ることができます。

呼吸によって摂取された酸素は血液によって身体の細胞に届けられ、そこで二酸化炭素に変化した後、再び血液によって運ばれ呼吸によって体外へ運ばれます。ですから、「何故呼吸をしているのか?」という問いは、「どうして我々の身体の細胞は酸素を取り入れ、それを二酸化炭素にして体外に出すのか?」という問いと同じことを意味します。

答えは細胞の浄化にあります。細胞は一日に相当な数が生まれ死んでいます。新しい細胞に光のエネルギーを与え、そして死んでいく細胞から発生した闇のエネルギーを出すということを我々は呼吸によって行なっています。

これはよく覚えてほしい法則ですが、死が起こる時そこにはいつも闇のエネルギーが発生します。例えば、食べ物は腐ると異臭を放ちますが、匂いとはそもそも気そのものです(→嗅覚について)。

我々が「くさい」と感じるものはそれは闇のエネルギーそのものに他なりません。そして、基本的にどんなものであれ、そこに死が起こるとその物体は腐っていき闇のエネルギーを放ち始めます。だから臭いんです。これは細胞であっても全く同じです。細胞とは我々の身体に宿る微細な生き物のようなものですから。

死んだ細胞から生まれるその闇のエネルギーを体外へ出し、新しい細胞に光のエネルギーを満たすために我々は呼吸を行なっています。

そして、酸素と炭素には特徴があります。

酸素(O2)とは光のエネルギーと結びつきやすい性質を持った気体
炭素(C)とは闇のエネルギーと結びつきやすい性質を持った物体

ということです。ですから我々は酸素(O2)を取り入れ、それに炭素(C)を足し、二酸化炭素(CO2)にして体外へ出しています。酸素や炭素や二酸化炭素という物質自体を出し入れすることに意味はなく、大事なことはそれらの物質がまとっている気を出し入れすることにあります。

「何故呼吸を行なっているのか?」という問いに対するこのような理解は、呼吸を通した身体の浄化法を実践していく中で確かに感じていくこととなります。呼吸を通した身体の浄化には様々な方法がありますが、是非瞑想をされてみて下さい(→瞑想の方法)。その中で確かに「呼吸とは身体の浄化のためにある」ということが感じられるようになります。大事な事は実験や検証などではなく、個人の経験の中で得る事ができる実感です。

悪い気を出し、良い気で満たすために、酸素を取り入れ二酸化炭素を出すという仕組みを作ったというのが、この地球上の生き物の法則です。ですから、他の星の生命体などは別の物質を用いた呼吸をしていることなどが想定できます。