バイデンの勝利は世界にとって非常に良い出来事でした。何故ならば、これからの世界のためには、なんとしてでもトランプの再選を阻止すべき局面だったからです。バイデンが凄く良い大統領だとは思いませんが、トランプは世界を狂わせる要因を多く持つ非常に危険な大統領だからこそ、今回の結果は良いものです。

この文章では、「何故トランプが危険であるのか」という点について、心理学的分析・神学的分析を書いていきたいと思います。
 

【心理学的分析】

トランプ大統領は心理学的に非常にヒトラーと重なる部分を多く持っています。それは両者が「支配欲」と「闘いの心」の使い手であるという点です。この二つの精神性の使い手が国の長になる時、世界は大きな爆弾を抱えることになります。

「支配欲」は文字通り「支配」を「欲」する心ですが、そういう心の持ち主は自分が何かを「支配」することから「快楽」を感じます。そういった方向性は「善意」に欠けるからこそ、非常に危険な精神性です。

「闘いの心」とは、自分の仲間のために敵を倒そうとする心ですが、トランプにとっての「闘いの心」とは、「アメリカファースト」という言葉が象徴するように、アメリカを優先し、アメリカを守るために敵国を倒そうとする心であって、こういった心はアメリカ以外の国を様々な形で苦しめる要因となってきました。実際、この四年間に世界はトランプによって振り回されてきた側面が強くあると思います。

「支配欲」や「闘いの心」の最も恐ろしい点は、戦争を誘発しやすい点にあります。しかし、こんな核の時代に大規模な戦争が起きようものなら、世界は多大なる打撃を受けることになります。そういう意味で、この四年間に大規模な戦争が起きなかったことは非常に喜ばしいことです。

世界の流れというのは、将棋やチェスのように進んでいきます。戦争をした方が良い状況が目の前に生まれた時に、戦争に踏み込みやすい人物が国の長になっていれば、戦争は起こりやすくなります。そういう意味で、戦争に踏み込みやすいトランプのような人物が大統領であることは大変危険です。実際、ヒトラーは自分の「支配欲」に加えて、「ドイツ国民のため」という「闘いの心」を通して、大規模な戦争や虐殺を起こしました。

また、ヒトラーもトランプと同様に、その国の経済的状況を非常に良くした点も非常に共通しています。そういう出来事によって、その国に生きる人々はその長に対する信頼感を強めるものですが、それは危険な「餌」の意味を持っています。実際、コロナによって経済が傾くまでのアメリカは、ヒトラーがかつてドイツで作り上げた構造と非常に似たものでしたし、コロナが無ければトランプは再選を果たしていたはずです。

トランプは具体的な戦争は生み出しませんでしたが、中国との貿易戦争やアメリカ国内の対立や他の対立を深めることは強く促しました。そういった対立という問題を生み出しやすい性質を彼が持っていることは、彼の演説のやり方などを見ていると、誰でも感じられることだと思います。そして、不必要な対立を生み出すということは、国の長が促すべきことではなく、本来止めるべきことです。

この世界は、我々人間は、ヒトラーという地球の生み出した負の歴史から本質的意味を全然学んでいません。そのことが、ヒトラーとトランプが似ているという本質を気付かせず、危険なトランプ信仰を生み出している一つの要因となっていました。こういった構造を知ることで、歴史から本質を学ぶことの重要性を知って頂けると幸いです。
 

【神学的分析】

名前にはその人自身のことが書かれているので、トランプがどういう人間であるのかということは、「ドナルド・トランプ」という彼の名前にそのまま書かれています。「ドナルド(Donald)」とはゲール語の「Donhnall」に由来し「世界の支配者」を意味します。そして、「トランプ(trump)」とは、「(トランプゲームにおける)切り札」を意味します。

つまり、「ドナルド・トランプ」という名前は「(ゲームにおける)切り札の世界の支配者」です。そして、彼はこの四年間確かに世界の支配者として君臨していました。このようなことは偶然起こり得ることではなく、大きな必然性を持っています。

では、どのような構造でこのような名前と本人の一致が生じているのかを理解しなければならないのですが、この意味を理解するためには、輪廻転生の構造を少し説明する必要があります。

人間は輪廻転生をしていますが、我々人間の多くは元々人間としての生と死を繰り返しています。それに対して、数は少ないのですが、天使や悪魔といった元々人間ではない存在が人間になることがあります。そして、そういう元天使の人間や元悪魔の人間は非常に大きな力を持ちます。

例えば、ジョン・レノンも宮崎駿も魂の優れ方を考えると、元々人間であったとは考えづらく、かなり高い可能性で元々天使だったはずです。それに対して、ヒトラーやトランプの力も元々人間だったとは考えづらく、元々悪魔であった可能性が高いと考えられます。

実際、「ドナルド・トランプ」という名前のように、「アドルフ・ヒトラー」という名前の「アドルフ(Adolf)」は「高貴なる狼」を意味し、「ヒトラー(Hitler)」という単語が「hit」というドイツ語でも「叩く」という意味を持つ言葉を含むことを考えると、「アドルフ・ヒトラー」という名前は「高貴なる狼としての攻撃者」といった意味を持つと考えられます。

トランプもヒトラーも実力者ですが、その力は「闇」の力であって、非常に悪魔的な力を持つ人間です。そのような人間が元々天使だったとは考えづらく、悪魔だったと考える方が自然だと思います。

つまり、トランプは元々悪魔であり、今は悪魔に動かされている悪魔の使いとしての「(ゲームにおける)切り札の世界の支配者」です。このような時代の日本でこういうことを書いても、ほとんどの方からはオカルトとみなされると思いますが、これがドナルド・トランプという人間に対する神学的分析です。
 

【最後に】

こういった意味が見えてくると、トランプ再選を回避できたことが如何に世界にとって良いことなのかが見えてきます。

この文章を通して二つの大きな教訓を得て頂けると幸いです。一つは歴史から本質的意味を学ぶことの重要性、もう一つは、名前にはその人自身のことが書かれているということです。この二つは我々が生きていく上で非常に基本的な事柄なのですが、基本を見失っている世界においては忘れられていることで、だからこそ、アメリカは非常に危険なトランプを大統領の座に座らせてしまいました。

我々人間が本質を見失っているにも関わらず、今回の選挙でトランプ再選を防ぐことができたのはコロナという人間以外の力のおかげです。しかし、同時に我々は、コロナによって苦しめられてもいます。そして、私の分析としては、もしトランプが大統領になっていなければ、このタイミングでコロナは発生しなかったと理解しています。

ウイルスという存在は、目に見えぬ存在によって発生をコントロールされているものです。そして、このタイミングでのコロナ発生はトランプ再選を回避するために止むを得ず神々が使った手段だったと分析しています。逆に言うと、トランプを大統領にしてしまうような人類の無知が、神々にコロナを使わざるを得ない状況を生み出させてしまったと言えます。

コロナが最も猛威を奮っているのはアメリカであり、これも偶然の出来事ではなく、今回の選挙でトランプを勝たせないように、止むを得ず神々がアメリカをコロナで攻撃していると言えます。神々も本当はコロナで人間を苦しめたいなどと思ってはいないので、こういった構造は悲しい構造です。

こういった意味の、今回の大統領選挙とコロナの関係性について、次の文章で書いていきたいと思います。