今の世界は「民主主義こそ正しい」という価値観が非常に強く、日本もそういう傾向にあります。しかし、民主主義が正しいのは民度が高い場合であって、民度が低ければ民主主義は悪にだってなり得ます。だからこそ、民主主義で進むのであれば民度を高めるための教育を政治がすべきです。

そして、民度を高めるための教育を実践するためには、政治家が様々な物事の意味をよく知っておかなければならないのですが、そういったことをよく理解している政治家は少ないように思えます。こういった構造もまた、世界の精神性の下降を招いている一つの原因です。本来、政治家は哲学者のようであるべきですし、古代の偉大な政治家はそのような人物だったように想像できます。