「償い」について正しく理解しなければなりません。そのためには「埋め合わせ」という言葉との関係性を理解することが必要になります。

AさんがBさんに対して何か悪いことを行ない、そのことに関してBさんがAさんに対して償いor埋め合わせをするという場面を想定してみて下さい。

AさんがBさんに対して「償って下さい」と言った上でBさんが何かを行なう場合は「埋め合わせ」になります。この場合はBさんの動機は「責任」になります。動機が「責任」であって、「責任」とは闇の発想ですから、これは闇の行為です。ギブ&テイクとも言えます。

BさんがAさんに対して思いやりを持って何かを自分の意思で行なう場合はこれは「償い」。この場合はBさんの動機が「善意」になります。動機が善意ですから、これは光の行為です。ギブ&テイクではありません。

BさんがAさんに対して「責任」を動機に何かを自分の意思で行なう場合はこれは「埋め合わせ」です。このケースはBさんがどのような気持ちなのか、ということによって中立の行為にも闇の行為にもなります。

生きていると他人に迷惑をかけてしまうことはあります。そのことに対して、どのような気持ちをもって対応をするのか、ということは極めて重要なことです。あなたが光の立場で生きたいのであれば、決して「埋め合わせ」ではなく、「償い」にしていかなければなりません。

これは「咎める心」とセットにして理解しなければならない話です。こちらにそのことは書いております。

・「咎める心」について
http://junashikari.com/emotion/咎める(とがめる)心について/

咎める心とは迷惑をかけられた人が心掛けるべきこと。この「償い」「埋め合わせ」の話は迷惑をかけた人が心掛けるべきことに他ならないからです。