我々の身体はとても賢い存在です。我々の身体とはいつも必ず必要なことを行ないます。例えば、風邪を引くと体温を上げることによって火の気を使った浄化を行ない、くしゃみをすることで風の気を使った浄化を行なってくれます。悲しい時は涙を流すことによって我々の悲しみを抑えてくれます。涙とは水の気を使った浄化です。

我々はそんなありがたい自分の身体で起こる様々な反応の意味を忘れてしまっています。ここで話すことは空気に関連した身体の反応についてです。まず最初にあくびの話からしたいと思います。

あくびは他人にうつりますが、これはどうしてなのかは多くの方が知りません。

我々はあくびをする際、「あくびをしなさい」という気が我々の身体から出ます。気が感情・思考・行動の原因であって、あくびも同じです。あくびの気をきっかけに我々はあくびをしているのです。そして、そのあくびの気が他人に触れる場合、その人もあくびをしてしまうことになるのです。あくびがうつることに関して、「あくびをしている人を見るとあくびをしたくなる」といった説明がよくありますが、お互いが見ていなくてもあくびはうつりますので、この説明は説明にはなっていません。あくびの原因は気です。

では、あくびとは何なのでしょうか?あくびとは脳の浄化です。これは身体に流れる気のことをよく認識できるようになると分かりますが、あくびをしている際、我々は脳に溜まった闇の気を口から外に出しています。というか、脳に溜まった闇の気を取るために、あくびをする際に我々は口を大きく開けるのです。

睡眠時間が足りない時にあくびは出ます。何故ならば、睡眠とは浄化のためにあり、睡眠が足りないと脳の浄化が不十分になってしまうからです。我々現代人にとって、脳とは最も闇の気が溜まりやすい部分です。何故ならば我々は朝から晩まで考えているからです。ですから、睡眠が足りない時とは脳の浄化が不十分であるということを意味し、だからこそ、睡眠が足りない時は我々の身体はあくびをすることによって脳を浄化してくれているのです。

そのようにして、それぞれの身体の反応には意味があります。以下に、空気に関連した身体の反応について書きます。

・あくび=脳の浄化
・咳=喉、胸のあたりの浄化
・しゃっくり=喉の浄化
・くしゃみ=心臓・肺の浄化
・げっぷ=胃の浄化
・おなら=腸の浄化

大まかに書くと上のようになります。体の反応とは極めて理にかなっており、無駄がなく完璧です。

自分の意思でできることとできないことを区別することは大事です。あくび、咳は自分でも行なうことができます。それに対して、しゃっくり、くしゃみ、げっぷ、おならは自分の意思でやることが難しいものです。余談ですが、くしゃみは太陽を見ていると出やすくなります。このことから、くしゃみが火の気によって成立していることが分かります。

あくびと咳は自分で行なえるのです。ですから、それはうまく活用するべきです。脳に闇の気が溜まっている方はあくびを徹底的に行なうべきです。また、普通に生きているだけで脳に闇の気は入ってきますから、あくびは頻繁にする方が無難です。また胴体に闇の気が溜まっている場合、もしくは入った場合、咳をして取り払ってしまえばいいのです。咳は街中などの公共の場所で浄化をする際に普通にできますから、一つの技として覚えて下さい。どこの場所でどういった浄化方法ならできるのかを理解することはとても大事です。

あくび、咳、しゃっくり、くしゃみ、げっぷ、おならのどれが多いかで自分のどこに闇の気が溜まっているかを認識することができます。自分のどこに闇の気が溜まっているかを認識することは非常に大事ですから、意識してみて下さい。そして、その部分の浄化を様々な方法で実践していって下さい。

また、げっぷの臭いを嗅ぐことで、一体どのような食べ物が我々の身体にとってよくないのかが分かります。げっぷとは胃の浄化であって、闇の気を外に出す行為です。ですから、げっぷによってあなたが食した何らかの食べ物の臭いを嗅ぐのであれば、その食べ物はあなたにとって悪いものであることが分かります。それはおならも同様です。何を食べた時におならが臭くなるかということを認識することによって、あなたの身体にどんな食べ物が悪いのかを知ることができます。

大事なことは身体の反応を見れば自分で分かります。しかし、そういった大事なことを理解するためには身体がどのようなシステムであるかを理解しなければなりません。