現在も溜まった電気代を払えない程に経済的に非常に厳しい状況を経験しておりまして、そういう経済状況が自分の活動の大きな障害となっております。ですので、改めて、自分が何をやろうとしている人間なのか、どのような状況を生きているのかを書かせて下さい。
 

【私が何をしようとしているのか】

私がやろうとしていることは、「心」に関する事柄を「言葉」と「表現」を通して体系的に整理することです。生涯をかけて、それをこのホームページに整理するために日々を過ごしています。

どうしてこのようなことをやっているかというと、このホームページのトップページにも書いている通り、心の成り立ちを人々が理解することは、この世をより良い場所にすることを強く促すと確信しているからです。

逆に言うと、現代は心の成り立ちに対する人々の理解が浅い時代だからこそ、意図せず自らを不幸にしてしまったり、意図せず相手を不幸にしてしまったり、本来の自分の能力を開花させ切れなかったり、といった形で様々な問題が生まれてしまっています。

そういう問題を解決するために、心の成り立ちの大前提の知識を右上の『心の成り立ち』のカテゴリーに整理していますし、宮崎駿作品などの様々なアートの解説も書いていますし、日々様々なアートを分析・研究しています。

また、我々に多くの感情を与えてくれる存在が自然ですが、様々な山々などの持っている精神性の違いなどを音と映像のレベルに変換するために、様々な楽器の修行や開発を行なっています。以下に、様々な自然の「神秘」を伝えるために作った音楽映像や、開発してきた楽器の映像を貼り付けさせて下さい。
 


私が「表現」すべき心に関する事柄は、私が感じられる自然の「神秘」だと思っています。というのも、そういうものが自然の持っている価値を真に伝えますし、他の人には実現できない「表現」だからです。

しかし、色々な楽器を維持するだけでもお金がかかりますし、様々な自然と向き合うためには移動費も必要ですが、現状そのようなお金も無く、大変困っております。最近だと、ヴァイオリンが壊れたままですし、切れてしまったヴィオラの弦を買うことも経済的に躊躇され、自力でどこかに行くということも全然できていません。
 

【「商売をしない」というルール】

私は「一切の商売をしない」と決めてから、この8年程、一切の「商売」を行なわず、全て無償でやってきました。例えば、心に関する相談、映像や音楽に関する制作依頼、最近では、楽器制作に関する依頼もありますが、その全てを無償でやっています。

自分の活動を応援して下さる方の寄付によってここまで活動を続けてこれましたが、現代社会において、このような生き方が楽なわけもなく、全財産がゼロ近くなることを何百回も経験する中を生き続けています。

どうしてこのようなルールを自分に課しているかというと、現代の何でも「商売(ビジネス)」の状況を変える上では、まず自分自身で「商売」無しの生き方を経験すべきだと思うからです。

「商売(ビジネス)」の背景には「ギブ&テイク」があり、生きていくためにはお金など色々なものを「テイク」する必要がありますが、多くの人が「ギブ&ギブ」を行なっていれば「ギブ&テイク」を行なう必要性は無くなると思っています。

さらに重要な点は、「ギブ&テイク(商売)」をしなければ生きていけない状況である限り、「需要」のある「商売」をしなければ生きていけなくなるわけですが、本質的に我々に「必要」なことは必ずしも「需要」があるわけではないということです。

例えば、私がライフワークとして行なっていることの一つは、記録すべき重要な人々を映像で記録することですが、このようなことは「需要」のあることではないので、「商売」として成り立ちません。しかし、誰も彼らを記録しなければ、我々に重要な教訓を与える重要な人々の声はこの世に残らない状態で、彼らは世を去ってしまいます。

だからこそ、一円もお金にならなくとも、誰かが撮ることは大事だと思いますし、彼らの何が重要なのかを見抜けるだけの視野を養う努力をしてきました。以下に、今まで作ってきた映像を貼り付けます。
 


この4本の動画の内、下2本の動画の方は既に亡くなってしまっています。また、この動画以外にも作成途中の動画はありますが、その中の一人は既に亡くなってしまっていますし、いつまで生きられるか分からないような状況の方も複数人います。こんなことを経験していると、彼らが生きている内に撮ることが如何に重要なのかを切実に痛感します。

「商売(ビジネス)」を全否定しているわけでは全くないのですが、「商売(ビジネス)」だけでこの世界がいい形で回っていくことはないということは真実だと思います。そして、「商売(ビジネス)」にならない「善行」をやっている日本人が極めて足りないと思っています。そういう現状を変えることを促していくためにも、このような生き方を自分に課しています。また、「商売」にならなくとも今自分が実践すべき「善行」を実践することに集中してきた結果、このような生き方になっているとも言えます。
 

【最近の状況】

経済的に非常に厳しい状況をずっと経験していますが、色々な「依頼」は来ます。そういった「依頼」に関して「無償」で引き受けることはやっていますが、交通費や材料費などの「経費」は受け取るようにしています。そして、そういう「依頼」と自分がやるべきことの辻褄を合わせるような形で、色々な場所に行ったり、必要な道具を手に入れるような日々を過ごしています。

例えば、先日撮影を頼まれて沖縄に行きましたが、生まれて初めての沖縄で知ることは大変多く、実り多い滞在でした。先日撮影した沖縄のノロの方の映像を下に貼り付けます。



また、楽器制作の依頼を受け、その制作のために必要な工具を買う資金を「経費」として出して頂いたりしながら、必要な道具を手に入れていっています。

しかし、このような「依頼」と自分が本来今すべきことの辻褄が100%合い続けるかというと全然そうではなく、本来今すべきことを実現し続ける上では、「寄付」によって必要な移動費を手に入れたり、必要な道具を購入したりする形がいいということを最近特に学んでいます。

例えば、先日沖縄で非常に素晴らしい天才心理学者と出会ったのですが、彼の言葉を映像で記録するためには、また沖縄に行かねばならず、しかし、今は自力で沖縄に行くお金はなく、誰かが沖縄での撮影を自分に「依頼」することを待たなければなりません。しかも、その心理学者はかなり高齢で、体調もあまり良くなさそうなので、早く映像を撮りに行く必要性を感じています。
 


逆に、以前、世界的な琴奏者である沢井一恵先生の映像を作成しましたが、あの当時だったからこそ、一恵先生の演奏風景は撮ることができましたが、もう一恵先生は演奏できない状況になってしまいました。そういう現状を考えると、あの時、全然お金にならずとも、むしろ赤字を抱え続けても、一恵先生を撮影して本当に良かったと思っています。
 

【最後に】

私の人生は常に時間との闘いです。

人生は限られていますが、そんな限られた時間の中で、できるだけ多くの事柄を実現できるように、山で修行に励んでいます。それは、心に関する知識を増やすための分析・研究であり、自然の「神秘」を伝えられるだけの表現力を獲得するための修練です。

一人の音楽家が、一生涯一つの楽器と向き合っても、楽器を極めることは大変難しいことですが、音楽以外のこともやりながら様々な楽器を習得することは大変なことです。だからこそ、切実に時間がない状況を生きていますが、集中力によってなんとかカバーしようとしています。参考までに、チェロを始めて一年の時の映像と和太鼓を始めて1ヶ月の時の映像も貼り付けます。
 


また、そういったことを進めながら、記録すべき人を、記録できる内に、記録すべき時期に記録するということを同時並行でやっています。先程、心理学者の方を例に挙げましたが、記録すべきに思っている方は他に何人もいます。

そんな日々ですので、アルバイトをしている時間の余裕はないですし、本来引き受けなくてもいい「依頼」などを引き受けている時間の余裕も全然ありません。だからこそ、このような自分の活動を「寄付」によって応援し続けてくれる方の助けを切実に必要としています。

このページだけで自分が何をやっているのかを分かって頂くことは難しいと思いますが、概要は書けたと思っています。このページに貼り付けました様々な動画も合わせて鑑賞して頂けると大変嬉しく思います。

世の中を良くすることは大変地道な闘いだと思っています。しかし、一生涯に渡ってその実現に向けて適切な努力をし続けるなら、その人の生涯を通して出すことができた良い影響は結構大きなものになると思っています。

そして、これからも私は自分の役割の実現に向けて努力し続けるつもりですから、皆様から頂いた「寄付」は無駄にしないつもりです。もし、「寄付」をして下さる方がいらっしゃいましたら、以下の口座に振り込んで頂けると幸いです。

りそな銀行 福岡支店(店番号:711) 口座番号 0255762(普通預金) 芦刈 純(アシカリ ジュン)

御検討よろしくお願いします。