この文章では、今分かっている今年の予定や今年やろうとしていることを書いていきます。ただ、文章よりも映像の方がより正確に伝わるので、以下の映像を御覧になって頂けると幸いです。年が明けた時に撮影しました。
 


ただ、この映像はとても長いので、以下、この映像で話していることを要約したような形で、今年の予定について文章でも説明します。

インドに半年程滞在していますが、現在はインドのリシケシという場所にいます。ガンジス川沿いにある、ヨガの聖地として非常に有名な場所です。ただ、1月9日から1月下旬にかけて、用があって東京に一時帰国します。そして、その後はインドに戻り、長期に渡って引き続きヒンドゥー教・インド楽器・インドヨガの研究をするつもりです。ただ、その他の研究や修行も同時並行する形になります。

インドのリシケシが拠点になると思いますが、バラナシに短期滞在して、音楽修行をやることもあると思います。また、ビザの関係上、数ヶ月毎にインド国外に出なければならないこともあって、数ヶ月毎にインド周辺国に行くことも確実ですが、今年一体どこの国に行くことになるのかはまだ分かりません。

今年の大きなテーマは「歌」になりそうです。自分が歌を歌えるようにしたり、歌を作るといったことです。この世界に関する様々な「学び」、人間的な「成長」という2つの基本軸に加えて、音楽表現能力を養うことを頑張りたいと思っています。

どんなに素晴らしい「気持ち」を自分の中に感じていても、どんなに様々な「気持ち」を自分の中に養っても、どんなに大事な「真実」が分かっても、表現能力が無ければ、それを他人に伝えることはできないので、表現能力を上げることは絶対に必要です。

そして、音楽は他者に「気持ち」を伝える上で極めて優れた方法ですし、なかでも歌は楽器演奏では伝わらないものを相手に伝えることを可能にする力があるので、歌の能力を養うことはとても大事だと思っています。また、自分が歌うことを通して、歌とは何なのかがもっと分かってくるはずなので、そういった知識も獲得できると思っています。

また、様々な重要な歌手達が歌うべき歌を作ることができるようにしていくことも、とても大事だと思っています。それぞれの人間が持つ声帯は楽器であって、それぞれの人間の声帯で表現できることは限定されています。また、それぞれの人間が歌で使うことができる「気持ち」も限定されています。だからこそ、様々な歌手達が自身の歌うべきことを歌って初めて、我々人間が歌を通して「学ぶ」べきことが網羅されてきます。このような意味で、それぞれの歌手達が歌うべきいい歌を作ることができるようにしていくことは大事ですし、そういったことを目指すことによって、いい歌を作るということがどういうことなのかを他者に説明できるようになると思っています。

というか、自分がいい歌を歌えるようにすることや、自分がいい歌を作ることができるようにすることよりも、いい歌を歌うための方法論と、いい歌を作るための方法論を確立し、そういった知識をシェアした方が「世のため」になります。そちらの方が絶対的に、これから生まれてくるいい歌手といい歌の数を増やすからです。そういったことの実現のためにも、自分自身がもっと「歌」と向き合わないといけないと思っています。

そもそも、去年になって色々な楽器のことを学んでいることは、いい歌を作るための準備でもあります。例えば、シタールというインド楽器は、ビートルズの歌でも使われているものですが、まだまだ歌との可能性を秘めているように思っています。また、まだ学んではいないのですが、サントゥールという叩くハープのようなインド楽器は歌作りにおいて、とてもいい影響を与える楽器だと思っています。

引き続き、様々な楽器のことを学びながら、そういった楽器が音楽的にどのような可能性を持っているのかを「問う」ことをし続けながら、新しい歌作りのあり方を模索していこうと思っています。そして、歌そのものが何であるのかについて、理解を深めていこうと思っています。

また、表現能力を上げることに関して、映像のことをやることもあると思います。というのも、今の音楽表現はミュージックビデオとセットになっている側面もあるからです。そのことに関連して、やった方がいいと思っていることを書いておくと、「水の気持ち」の音楽では「水」、「火の気持ち」の音楽では「火」といった形で、それぞれの「気持ち」を表すものを直接映像にし、その音楽が伝えようとしていることを視覚的にも表現することは大事だと思っています。ただ、このことに関しては、歌ではなく楽器だけの音楽で進めることをイメージしています。参考までに今まで撮り溜めている映像をスクリーンショットした画像を貼り付けておきます。

上の画像は海を進むフェリーの上で撮影した映像の一部ですが、波も無く、雲も無い景色を10分以上連続で撮影することができました。また、下の画像は海をドローンカメラで上空から撮影したものですが、こういった形で海を撮影したドローン映像を撮り溜めています。この2つの映像は「水」を撮影しているので、「水の気持ち」を表現した音楽と合わせると、その音楽がどのような「気持ち」を表現しているのかがより伝わるようになります。上の映像は「水」の「美」を捉えているのに対して、下の映像は「水」の「強さ」を捉えているので、「美しさ」を持った「水の気持ち」の音楽と上の映像、「強さ」を持った「水の気持ち」の音楽と下の映像を合わせるつもりです。

旅の間ずっと映像撮影していることは、この世界のことを一本のドキュメンタリー映画にしようとずっと前から思っているからでもあります。現代の日本のシャーマンが世界をどのように分析したのかをまとめたドキュメンタリー作品で、世界の「光」と「闇」を体系的に整理した作品です。引き続き、そのような映画製作のために映像撮影をすることは多々あると思いますが、かなり世界を旅した後にしかこの映画は編集できないので、完成はまだまだ先のことになります。

また、今年一年も、様々な人間同士の関わり合いの中で、自分は人間について理解を深めていくことは明らかです。この世界には様々な人間がいるので、人間について理解を深めようとすると、様々な人間と関わる必要があることは明らかですし、今までもそうでしたし、そのことには大きな意義があったと思っています。だからこそ、これからもそうであることは間違いありません。

我々日本人が忘れてしまっている様々な大事なことを伝えるために生きていますが、そういったことを誰よりもいい形で伝えるためには、自分が誰よりも大事なことを理解する必要があります。だからこそ、この一年も、大事なことについて「学び」を深めていくために頑張ります。