「ゆるさ」の罠
2018.05.05 心の成り立ち(基礎:その他)
現代の日本では「ゆるさ」がいいものとされていますが、「ゆるさ」は基本的に「怠惰」か「甘さ」なので注意です。「ゆるさ」をいいと思うと、「怠惰」や「甘さ」を抱くことに抵抗感が無くなり、それらを受け入れ、「怠惰」や「甘さ」に取り憑かれてしまいます。
「ゆるさ」がもたらす「楽」の感覚が、「怠惰」と「甘さ」が人間に与える「餌」です。その「餌」を食べないように気を付けて下さい。食べていると、もっと食べたくなってしまうからです。それが、「怠惰」や「甘さ」に取り憑かれるということです。
取り憑かれた結果として生まれるのは、前よりも怠け者になっている自分です。だから、怠け者になりたいと思わない限り、「ゆるさ」は食わない方がいいです。
※「怠惰」も「甘さ」も「楽をしたい」という「欲望(自分のため)」です。なので、「愛(相手のため)」に生きたいと思う人が「ゆるさ」を食べることは選択を誤っています。また、「欲望(自分のため)」に生きる人にとっても、「怠惰」と「甘さ」は自分の足を引っ張るだけです。そういう意味で、「ゆるさ」はただただ人間をダメにするだけの危険な罠です。