それぞれの魂は5つの「光の気」のどれかを最も多く抱えています。ですから、それぞれの人間は「水・火・風・土・金の人」のいずれかになります。

どうして、それぞれの「光の気」を平等に大きくできないかというと、それぞれの「光の気持ち」はお互いに矛盾し合うものだからです。例えば、「水の気持ち」は部分よりも全体を大事にするのに対して、「火の気持ち」は全体よりも部分のことを大事にします。

それぞれの「光の気持ち」がどういったものであるのかについては、こちらを読んで頂けると幸いです。
http://junashikari.com/emotion/気持ち一覧(光・闇・中立)/

イメージを掴んで頂くために、宮崎駿作品の登場人物を当てはめて書いていきたいと思います。宮崎駿は神々と共にアニメを創っているので、神々は宮崎駿作品の主人公達を明確に「水・火・風・土・金の人」のどれかにしています。

水の人(向上心・問題解決の心):アシタカ(もののけ姫)、ユパ(ナウシカ)、ハク(千と千尋)
火の人(元気・笑い):キキ(魔女の宅急便)、フィオ(紅の豚)、ポニョ・宗介(ポニョ)
火の人(闘いの心):サン(もののけ姫)、エボシ御前(もののけ姫)、クシャナ(ナウシカ)、マルコ(紅の豚)
風の人(優しさ):ハウル
土の人(勇気・忍耐):なし
金の人(愛):シータ(ラピュタ)、里見菜穂子(風たちぬ)、グランマンマーレ(ポニョ)

こう書くと、少しイメージを持って頂きやすくなると思います。「火の人」に関しては、実際はそれぞれの「火の人」は「元気・笑い」と「闘いの心」の間を振れています。例えば、パズーは普段は「元気・笑い」なのですが、シータを助けようとする時は「闘いの心」を使います。上の「火の人」の書き方は「元気・笑い」と「闘いの心」のどちらの感情をより抱きやすいのかということを根拠に書いています。

先程、「水の気持ち」は部分よりも全体を大事にするのに対して、「火の気持ち」は全体よりも部分のことを大事にしますということを書きましたが、『もののけ姫』はこの構造がよく表れています。サンもエボシ御前も自分の仲間に対する「愛」が故に、敵と闘っているのですが、お互いに対立してしまっています。何故ならば、全体(森とタタラ場が共存すること)よりも部分(自分の仲間)を大事にするのが「火の気持ち」だからです。それに対して、アシタカはその対立を「水の気持ち」によって止めます。「水の気持ち」は部分よりも全体のために動くので、こういった対立をアシタカは解決することができています。

「土の気持ち」は「信じることのために何かをやり始めようとする気持ち・やり続ける気持ち(「忍耐・勇気」)」であって、その内側に「愛」は抱えていないので、宮崎駿作品では描かれていない形になります。「土の気持ち」は間違ったことを信じる場合は非常に危険な感情です。それをよく表しているのが『エヴァンゲリオン』の碇ゲンドウになります(庵野秀明も神々と共にアニメを創っています)。碇ゲンドウは人類補完計画が正しいを信じている人間であって、その目的のためであれば、他人を傷付けることもできます。このように、「土の気持ち」自体には「愛」が含まれていないので、簡単に人を傷つけることができてしまいます。そういう意味で、とても危険な「光の気持ち」です。

ここまでは魂の話ですが、次に身体の話を書きます。それぞれの人間の身体は五つの「光の気」のどれかと相性がいいです。これは生まれた時期と密接な関係を持っています。一年の内、地球上に降り注ぐ「水・火・風・土・金の気」のバランスは変わります。例えば、夏は「火の気」が最も多い時期です。

我々が生まれた時にどういった「気」を最初に感じるかということによって、その身体がどの「気」と相性がいいかということが変わってきます。例えば、夏生まれの人の身体は「火の気」と相性がよくなります。そうすると、死ぬまで「火の気」を最も受け取りやすい状態で生きていくことになります。

神々としては、我々の魂が「水・火・風・土・金の気」のどれが多いかということを踏まえて、その魂にどの「光の気」と相性がいい身体を授けるのが最も好ましいのかということをかなり計算して、我々がいつどこで生まれるかを決めています。(しかし、必ずしも、「火の人」が夏に生まれるわけではありません。)

多くの場合は魂の中に最も多い「光の気」と、身体が相性のいい「光の気」を同じにします。何故ならば、「水・火・風・土・金の気持ち」のどれかを最も強く抱くことで、その「光の気」を実践してほしいと神々は思うからです。それぞれの人間が「水・火・風・土・金」の異なる「愛」の実践をやることによって、世界全体がいい方向へ向かいます。

神々としては、一人の人間が「水」と「火」の両方を適度にやるよりも、「水」か「火」のどちらかを高いレベルで実践してくれる人間の方が望ましいと思っています。ですから、神々としては、その魂が最も強く抱く「光の気」を実践させるために、身体も同じ「光の気」と相性を良くします。

御自身が「水・火・風・土・金の人」のどれかなのかを特定し、その「光の気」を強く実践することがとても大事です。そして、そういった人が多くなり、「水・火・風・土・金」のそれぞれを強く実践する人が手を結ぶ時にそれは大きな「光」の力となります。