世の中には様々な重要な歌手がいますが、中でも今井美樹はとりわけ重要な意味を持つ歌手です。どうして今井美樹が重要かというと、彼女の表現する「愛」が非常に重要な意味を持つからです。まず最初に、今井美樹の歌声を聴いて頂けると幸いです。
 


今井美樹の歌声がとても「美しい」ということは、動画を御覧になって頂けると感じて頂けると思いますが、この「美しさ」には、とても深い意味があります。その意味について、このページで解説をしていきたいと思います。そのことを通して、今井美樹の価値を少しでも知って頂けると幸いです。
 

【はじめに:今井美樹の歌の価値】

「愛」といった心に関する事柄は、言葉による説明では決して深いレベルでは理解できないことであって、歌などによる表現によって、初めてより良い形で感じ取ることができます。

そして、今井美樹は長年に渡って「愛」を表現し続けて下さっている歌手ですから、彼女の残してきた膨大な歌を聴くことで、我々は今井美樹の表現してきた「愛」について、多角的に理解を深めることができます。そして、そういう理解は「愛」の方向性で生きていきたい人にとって、大きな指針となります。

「道」を進んでいく上で大事なことは、事前にどの「道」が正しい「道」なのかを知ることです。そして、今井美樹の歌が我々に「愛」の本質を歌で教えてくれるということは、精神的な意味で、我々に「道」を示してくれていることを意味します。

我々は生きている間何をしている時であっても、心を使っています。言い換えると、我々の全ての行動の動機は、我々が抱いている精神性です。だからこそ、今井美樹が我々に、ある一つの正しい精神性を教えてくれているということは、我々がどういう風に生きていくのか、ということに非常に良い影響を与えます。

今井美樹の歌に大きな価値がある理由は、その精神性があまりにも「成熟」した「美しさ」を持っている点です。「成熟」した「美しさ」を持っているからこそ、我々人間にとって、非常に良い模範と言えます。つまり、今井美樹が我々に教えてくれる精神的な「道」は、本当に素晴らしい「道」だからこそ、今井美樹の歌には大きな価値があります。
 

【心理学的分析:今井美樹】

今井美樹が表現している精神性を理解する上での重要な観点は4つで、「愛」そのものを表現している点、「愛」の「美しさ」を表現している点、「女性的」な「愛」を表現している点、「成熟」した「愛」を表現している点です。それぞれについて、以下に書いていきます。
 

・「愛」そのものを表現している点

「愛」には複数の種類があります。例えば、「誰かのため」に「思いやり」を実践する心も「愛(優しさの心)」ですし、「誰かのため」に「問題解決」を実践する心も「愛(問題解決の心)」です。

「優しさの心」も「問題解決の心」も「愛」の実践のための精神性であるのに対して、今井美樹が基本的に表現している精神性は「愛」そのものです。「愛」そのものとは、「相手を大事に思う気持ち」そのものです。

「愛」そのものは、様々な「愛」の実践のための精神性へと繋がっていきます。「相手を大事に思う気持ち」があるからこそ、「相手のため」に何かをしたいと思い、「優しさの心」や「問題解決の心」などに繋がっていきます。逆に、「愛」そのものが無ければ、「相手のため」に何かをしたいとは思いづらいです。

そのような意味で、「愛」そのものは、様々な「愛」の中でもとりわけ重要なものです。なおかつ、今井美樹の表現する「愛」そのものは非常に「成熟」したものですから、様々な歌手が表現する「愛」そのものよりも、より優れた精神性とも言えます。
 

・「愛」の「美しさ」を表現している点

「愛は美しい」と言われることはありますが、この説明だけでは「愛」がどのように「美しい」のかは理解できません。それに対して、今井美樹の歌声は感覚的に、「愛」がどのように「美しい」のかを教えてくれます。「愛は美しい」という考え方は一つの「真実」です。「愛の中には美しい精神性を持った愛もある」と書いた方がより正確ですが、今井美樹の歌声はその「真実」を証明してくれています。

また、女性の中には「美しくなりたい」と思っている人は少なくありませんが、そういう女性にとって、今井美樹は一つの大きな指針になることができます。というのも、「美しさ」を目指すためには、何が本当に「美しい」のかを事前によく理解していなければ「道」を誤るのですが、今井美樹の歌声は、本当の「美しさ」を持った精神性を我々に教えてくれるからです。

人間を動かす動機は大きく分けて二つで、「愛」と「欲」です。「愛」は「相手のため」を思う心、「欲」は「自分のため」を思う心です。当然「欲」は「自己中心的」で、「自己中心的」な態度は「美しさ」を持っておらず「醜さ」を持っています。だからこそ、「美しさ」を目指す人にとって「愛」が正しい「道」なのですが、今井美樹の表現する「愛」は様々な他の「愛」と比べても、大きな「美しさ」を持っています。

だからこそ、「美しさ」を目指す人間にとって、今井美樹の表現する精神性は非常に重要な教科書になり得ます。
 

・「女性的」な「愛」を表現している点

「愛」の中には「男性的」なものと「女性的」なものがあります。例えば、「愛」が故に大事な相手を守るための「闘い」を実践する心も「愛(闘いの心)」ですが、こういう「愛」は戦士的な「愛」であって、どちらかというと「男性的」な「愛」です。それに対して、今井美樹の表現する「愛」は極めて「女性的」な「愛」です。

今井美樹の表現する「愛」が「美しさ」を持つことと、今井美樹が「女性的」な「愛」を表現していることは密接な関係があります。何故ならば、本質的に女性の方が男性よりも、より深く「美しさ」を実現することができるからです。つまり、今井美樹の歌声が大きな「美」を持つ背景には、彼女が非常に「女性的」な「愛」を表現していることがあります。

男性は「勇ましさ(かっこよさ)」を持ちやすく、女性は「美しさ」を持ちやすいという対立構造は、男女が愛し合う上での基本的な構造です。お互いがお互いには無い魅力を感じることで、愛し合う構造は実現しやすくなるからです。

こういうバランスが崩れがちな現代において、理想的な「女性性」を表現している今井美樹の歌は、男女のバランスを保つという意味でも、非常に重要な意味を持っています。
 

・「成熟」した「愛」を表現している点

「美しさ」を持った「女性的」な「愛」を歌う歌手は他にもいます。けれども、今井美樹程に「成熟」した「美しさ」を持った「女性的」な「愛」を歌う歌手は日本人歌手の中にはいません。

今井美樹の表現する精神性が「成熟」しているということは、言い換えると、「大人」の精神性を表現しているということです。それは「母性」という言葉でも捉えることができます。

「母性」とは「大人」の「女性」の「愛」を象徴する言葉です。そして、本当の「母性」を貫けるならば、我々はどこまでも「愛」を実践していくことができます。そういったことが実現可能な精神的な「道」を今井美樹は我々に教えてくれます。
 

【神学的分析:今井美樹の名前の意味、繋がっている神】

・今井美樹が金星神の使いであることについて

我々人間の名前には、その人の意味合いが元々書かれていますが、「今井美樹」という名前にも今井美樹の意味合いは書かれています。

「今井美樹」の「今井」は「Imai」であって、「I’m 愛」に分解できます。そのことを踏まえると、「今井美樹」という名前は「I’m 愛 美 樹」となります。つまり、「私は愛と美の樹である」ということが「今井美樹」という名前の持つ大きな意味です。

古代西洋世界から、金星神という神はヴィーナスやアプロディーテーという名前で、「愛」と「美」の女神として、古代ギリシャ・ローマ世界で広く信仰されてきました。今井美樹が「I’m 愛 美 樹」という名前を持つのは、金星神(ヴィーナス)の使いだからです。
 


そういったことは今井美樹の代表曲である『PRIDE』でも強く表現されています。この歌の冒頭の歌詞は、「私は今 南の一つ星を見上げて誓った どんな時も微笑みを絶やさずに歩いて行こうと」ですが、「南の一つ星」とは金星のことです。

(辞書で調べると出てきますが、「一つ星」という言葉自体は金星または北極星の意味で使われることもあります。ただ、「南の」という形容詞が付いていることによって、北極星ではなく金星のことを意味していることが分かります。)

神懸かった人々が作る歌に、神々はメッセージを込めますから、名前と歌詞の一致は偶然ではありません。また、『PRIDE』が今井美樹の代表曲として日本で非常に流行った背景には、この重要な歌を日本人に知って欲しかった神々の想いがあります。今井美樹はあまりにも重要な歌手で、『PRIDE』は今井美樹の意味合いが非常に素晴らしい形で表現されているからこそ、神々はこの曲を流行らせるために全力を尽くした形になります。

金星神(アプロディーテー)は偉大な詩人ホメーロスの『イーリアス』という非常に有名な叙事詩の中で、「笑いを喜ぶアプロディーテー」とも形容されますが、そういった金星神の精神性さえも今井美樹の『微笑みの人』という歌は素晴らしい形で表現してくれています。
 


このような形で、今井美樹は金星神という女神の様々な哲学を、歌を通して我々に教えてくれます。そのような意味で、今井美樹は金星神の代弁者としての歌手です。
 

・今井美樹が金星神の中心軸を表現していることについて

今井美樹は金星神という女神の中心軸にある精神性を歌っています。そして、今井美樹程に金星神という女神の中心軸を歌うことができている日本人歌手はいません。だからこそ、我々が金星神という女神について理解する上で、今井美樹の歌声は非常に重要な教科書としての意味を持っています。

歌を研究することが神々を研究することに繋がるという構造を見失っている現代においては、非常に理解されづらいことですが、金星神という女神を研究する上で、最初に参考にすべき歌手は今井美樹です。金星神研究は金星神の中心軸から研究していくべきで、今井美樹は金星神の中心軸を表現しているからです。

1人の神の中には様々な側面があります。そういったことは、仏教やヒンドゥー教など、様々な宗教でよく伝えられてきたことですし、「愛」を真に実践しようとすると、自分の中に様々な側面を持たざるを得ないということは、人間として生きていてもよく分かることです。

ただ、人間の場合もそうですが、魂には中心軸があります。例えば、「愛」の実践のために、「優しさの心」と「笑い(ユーモア)の心」と「問題解決の心」を実践できる人がいた場合、その人の中心軸は「問題解決の心」だったりします。つまり、そういう人は「問題解決」の手段として、ある時は「優しさ」や「笑い」を使っているに過ぎず、その人の中心軸が「優しさ」や「笑い」であるわけではありません。

そういう観点で考えた時、金星神(ヴィーナス)の中心軸は何かと言うと、「愛」そのもの(金の気持ち)です。それは、「金星」という名前が我々に教えてくれます。

古代中国において、金星という星を何故「金星」と呼ぶようになったかというと、金星には「金の気」が宿っていることを古代中国人達はよく知っていたからです。また、古代西洋世界においても、先程取り上げたホメーロスは『イーリアス』の中で、「黄金のアプロディーテー」と金星神のことを形容しています。

「気持ち」という言葉が「気」を「持つ」と書くように、我々は「気」を「持つ」ことによっても「気持ち」を抱いていますが、「金の気」を「持つ」時、我々は「金の気持ち」を抱きます。そして、金星という星は地球に「金の気」を与えている星なので、金星は我々に「金の気持ち」を教えてくれる星であり神です。

クリムトの『接吻』はそういう「金の気」に関する真実を我々に教えてくれます。男女が真に愛し合う心は「金の気持ち(愛そのもの)」であって、その時に我々は「金の気」を「持つ」ことをしている様子が描かれています。「金」が「美しい」ように、「金の気持ち」は「美しい」です。

古代西洋では金星神は「愛」と「美」の女神と言われ、古代中国では金星は「金の気」の宿っている星であるという知識を組み合わせると、金星神の「金の気持ち」は「愛」そのものであり、とても「美しい」ものであるという「真実」に辿り着きます。

そういった金星神の中心軸を、今井美樹は歌によって、我々に教えてくれます。


【最後に】

現代の日本の常識的な考え方とはあまりにもかけ離れているので、神学的な意味で今井美樹のことを理解することに抵抗感がある方も多いと思います。そういった方は、神学的な解説は気にされず、心理学的な解説のみで今井美樹のことを理解して頂けると幸いです。

今井美樹が「成熟」した「女性的」な「美しさ」のある「愛そのもの」を歌っていることは、彼女の歌を聴けば明らかです。そして、その精神性が非常に素晴らしいことも納得して頂けると思います。その点を理解して頂くことが、神学的な意味での解説を理解することよりも大事です。

今井美樹の歌を日常的に聴き、その歌の精神性に共感し続ける中を生きていけば、我々は自分の中の「愛」そのものを養うことができます。そういったことによって、「誰かのため」に生きることができる自分を成長させていき、家族や友人や社会のために何かをできる自分へと成長できます。

「愛」が大きければ、自分の心の中の「弱さ」などを乗り越えやすくなります。「弱さ」があると、「誰かのため」に生きようとする時に経験する苦悩に負けてしまいやすくなるのですが、「愛」という動機が大きければ大きい程、その苦悩に勝ちやすくなるからです。

そのような意味で、正しく生きていこうとする者にとって、まず最初に養うべき心は「愛」そのものです。そして、今井美樹の歌が表現する「愛」そのものは、非常に「成熟」した、非常に「美しい」もので、理想的な「愛」そのものと言えます。

また、生きていれば何が大事なのかを見失うこともありますが、今井美樹の歌の表現する精神性を感じる中で、その精神性に価値を感じられるなら、何が大事なのかを思い出すこともでき、「道」を誤ることも防ぐことができます。

その他、様々な意味で、今井美樹の歌が我々にもたらす恩恵は計り知れず、そういうことが分かると、今井美樹の歌が人類の宝であることも、よく分かるようになります。そういうことが分かると、今井美樹の歌を大切に聴いていこうとも、大切に繋いでいこうとも思いやすくなります。このページを通して、そういった心へ導くことができると幸いです。

今井美樹は非常に重要な歌を本当にたくさん残してきました。将来的には、今井美樹の様々な重要な歌についての解説も書いていくつもりです。