今回の投稿では、これから日本に広げていこうとしているシンギングボウルの考え方や、具体的に提供してきたセットについて、映像と音を混ぜながら解説していきたいと思います。

私はシンギングボウルの音が苦手でした。というのも、多くのセットはハーモニーになっておらず、不穏な不協和音を発するからです。それに対して、私は美しいハーモニーになるセットを生み出すためにシンギングボウルをネパール中で探してきましたし、引き続き、そういうシンギングボウルを集めていくつもりです。

求める音を発するシンギングボウルは50-100個に1個くらいしかなく、そういうボウルを探し出す過程は忍耐力の勝負になってきます(後で詳しく書きますが、432Hzのシンギングボウルを中心に集めています)。ですから、作り出している一つ一つのシンギングボウルセットは、果てしない苦労の結晶です。

以下、今まで作ってきたセットを取り上げていきたいと思います。もし可能でしたら、イヤホンやスピーカーなどでそれぞれの音を聴いてみて頂けると幸いです。
 

【セットの種類】

・惑星系セット
 


これらのセットは中心の大きめのシンギングボウルに対して、周りに5-9個程度の小さめなシンギングボウルが完全な調和をするように配置しています。一つ一つのシンギングボウルは星のようですし、この形は惑星系と似ているので「惑星系セット」と呼んでいます。とりわけ、周りに9個あるセットを「太陽系セット」と呼んでいます。フラワーオブライフが描かれている大きなシンギングボウルはネパールでオーダーして絵付けして作っていますが、その中でデザイン・音共に成功したものだけをセットに組み込んでいます。


・銀河系セット
 


これらのセットは小さなシンギングボウルから大きなシンギングボウルまで、段階的に並ぶように配置しています。その形が銀河系の形のようなので「銀河系セット」と呼んでおり、様々な大きさのボウルが入ることで惑星系セットよりも音が更に豊かになります。大きさが大きくなってくる程、シンギングボウルでハーモニーを生み出すことが難しくなってくるので、一つ一つの銀河系セットは奇跡的に生まれてきたものです。


・ゴッドセット
 


これらのセットは非常に大きいシンギングボウルを複数使っています。大きくなればなるほど、その迫力や神秘性や音の良さは深まり、神々しさを持っています。また、大きいシンギングボウルが複数あると、異なる世界観を行き来することを表現でき、更に精神的に深い部分まで入ることが可能になります。こういったセットは神仏の精神的深さの領域に達しやすいので「ゴッドセット」と呼んでいます。

 

・曼荼羅セット
 


このセットは究極のシンギングボウルセットになります。惑星系セット、銀河系セット、ゴッドセット、全てのセットの要素を持ちつつ、様々な世界観を表現できる円形のセットになります。この写真のセットも完成形ではなく、完成し次第、動画を貼り付けます。

 

【導入例】

上に取り上げたセットは、それぞれの依頼者の個性に合わせて作り上げました。私は長年、人間の心の研究と響きの研究をやってきたからこそ、その人に必要な響きを持つセットを組み立てることができますし、人に限らず、自然の力を音に変換することも経験を重ねてきたので、その自然に合ったセットを組み立てることもできます。
 

・茶道×瞑想×シンギングボウル
 


例えば、以前、神奈川の串川沿いに住んでいる仙人が茶室で使うためのシンギングボウルを提供させて頂きました。彼は元々チタンボウルを持っていたからこそ、その楽器の音と辻褄を合わせながら、その仙人の個性と串川の気質に合わせて、シンギングボウルを提供しました。

この仙人は天才ですので、茶道と瞑想とシンギングボウルをこれから見事に混ぜていくと思っています。そういうことに、文化の発展の可能性があると思うので、彼に楽器を提供できたことを大変嬉しく思っています。
 

・宿坊×シンギングボウル
 


他にも、先日、日本三大修験霊山である英彦山の宿坊にセットを提供しました。以前、この宿坊で修行をさせて頂いたことがあるからこそ、この宿坊の神聖な力の個性はよく知っていて、その力と辻褄の合う音を選びました。

ただ、この宿坊の持つ力は到底このセットの音では網羅できていないと思っています。ですから、今後このセットを更に進化させていきたいと思っています。

この宿坊にいらっしゃる人が、このセットの音色によって、この宿坊の神聖な空気や英彦山の力を感じやすくなることを願っていますし、様々な素晴らしい出来事に繋がっていくことを願っています。

茶室や宿坊も同じですが、神社やお寺のような聖域にシンギングボウルセットを提供させて頂き、その場所の神聖さを保ち、そこにいらっしゃる人々の心を守り導くことを促していきたいと思っています。


・ライアー×シンギングボウル

また、ヒーラーやアーティストの方にシンギングボウルセットを提供することで、その方が様々な方にヒーリングを行なうことを促していきたいとも思っています。例えば、あるライアー奏者向けに、このシンギングボウルを提供しましたが、ライアーと見事に音が調和するように提供させて頂きました。
 

 

【どのようなシンギングボウルを選んでいるか】

・432Hzについて

432Hzのシンギングボウルをネパール中で探す日々を過ごしてきましたし、432Hzのシンギングボウルを中心に引き続き集めていきたいと思っています。これは本当に大変な作業だからこそ、誰もこのような作業はやらないのですが、「美」の追求のためにやむを得ないと思っています。

「〜Hz」や「周波数」という言葉を聞くと難しく感じられてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、難しいことではなくて、音の高さをどの基準に設定するのかということになります。例えば、432Hzの「ド」の音よりも440Hzの「ド」の音の方が微妙に音が高いです。この動画が非常に分かりやすく説明してくれています。
 


現代の音楽は440Hzが基本ですが、例えば、バッハの時代などは432Hzが主流でしたし、自然界は432Hzの音の方が多いです。また、440Hzよりも432Hzの方が落ち着いた印象を得られます。つまり、432Hzの方がより「自然」な音と言えます。自然の中で432Hzの楽器を弾いていると、虫の声などとより馴染みやすいところもあります。

自分は432Hzでちゃんと「ド」や「レ」といった音になっているシンギングボウルを探し続けている形です。これは言い換えると、432Hzのピアノがあったとして、そのピアノの鍵盤を一つ一つ探していることと似ています。

また、その鍵盤自体のクオリティの問題もあり、仮に432Hzの鍵盤を見つけられたとしても、その音自体が悪い場合、買わないようにしています。このような選び方をしているからこそ、求める音は50-100個に一個程度しか見つかりません。以下の動画のような感じで、一点一点音を出してみてチェックし続けています。
 


逆に、一般的に販売されているチャクラセットは周波数が一定ではないので、どうしても不穏な空気感になりがちです。以下の動画を数十秒だけ御覧になって頂けたら、一般的なセットと自分が作っているセットの違いを分かって頂けると思っています。


 

・基音と倍音

また、シンギングボウルのサイズが大きくなってくると、シンギングボウルはそれ自体がハーモニーを形成しています。というのも、大きなシンギングボウルはより様々な「倍音」が含まれており、その「倍音」が「基音」とハーモニーを形成しているかどうかという問題が起こってくるからです。

他の様々な楽器も「倍音」を発しますが、シンギングボウルは大変「倍音」の豊かな楽器です。「倍音」とはその音の上に重なっている音のことを意味します。例えば、ピアノの「ド」の音を弾いた時に、その音には「ソ」が含まれたりしますが、この「ソ」の音が「倍音」です。

どのような「倍音」が含まれるのかが、シンギングボウル一点一点によって異なります。なので、元々の音(基音)が432Hzかどうかという点に加えて、「倍音」が432Hzなのかということもチェックしています。

「基音」が432Hzでも「倍音」が432Hzではないシンギングボウルも多く、そういうものでは432Hzのシンギングボウルセットを作りにくい構造があります。ですから、「基音」が432Hzでも、「倍音」が全然ハーモニーを形成していない場合、泣く泣くそれは買わないということがよくあります。

ただでさえ、432Hzのシンギングボウルは少ないので、それを見つけた瞬間はとても嬉しいのですが、だからこそ「倍音」がダメな場合、非常にガッカリします。しかし、クオリティの探求のために、それ自体が良いハーモニーを形成していない大きなシンギングボウルは仕入れないようにしています。
 

・どのようにしてシンギングボウルは作られているのか

機械で作られたシンギングボウルに対して、手作りのシンギングボウルの方が圧倒的に音が豊かです。例えば、機械で作られたシンギングボウルはすぐに音が鳴り止むのに対して、手作りだとかなりの時間持続します。だからこそ、私は完全手作りのシンギングボウルを集めていますが、以下のような工程でシンギングボウルは作られています。
 


この過程を御覧になって頂けると分かって頂けると思いますが、製作者は「432Hzのシンギングボウルを作ろう」といったことを意識的にできるものではなく、実際にどのようなシンギングボウルが生まれてくるのかは神のみぞ知るというところがあります。

こういうことが見えてくると、432Hzのシンギングボウルが如何に奇跡的に生まれているのか、なおかつ、432Hzで「基音」も「倍音」もハーモニーを形成しているシンギングボウルが如何に奇跡的に生まれているのかが分かってきます。

そういった奇跡のシンギングボウルを探してきましたし、これからもそういうものを集めていくつもりです。
 

【絵付けについて】

フラワーオブライフのシンギングボウルを上で取り上げましたが、このデザインを生み出したのは、額にホクロがある絵付け師で、自分は彼に絵付けを頼み続けていきたいと思っています。この動画に出てくる方です。
 


ネパール人やインド人は額に赤い点を付けますが、これは「ビンディ」と呼ばれるもので「祝福」などを意味し、サードアイを意味する第六チャクラを視覚化したものでもあります。

サードアイ(第六チャクラ)は目に見えざる力を見るためのチャクラと言われますが、彼は目に見えざる力を可視化する能力に非常に長けており、彼の生み出す絵付けは本当に素晴らしく、彼は天に認められた天才絵付け師だと思っています。

しかし、動画でも垣間見えるように、彼の生活は決して豊かではなく、絵付けによって彼は家族を支えています。彼と彼の家族を支えるためにも、彼に仕事を提供し続けたいと思っています。また、このような優れた才能を持つ彼の作品を使うことは、我々にとっても大変良い影響があると思っています。
 

【最後に】

前回の投稿に詳しく書きましたが、商売を解禁することにしました。

http://junashikari.com/other/about-starting-business/

このリンクの内容とも重複しますが、自分はこのシンギングボウルビジネスを通して、大きく二つの目標を持っています。
 

・日本人を守ること

一つはこのような考え方のシンギングボウルセットを提供し続けることによって、日本が本来持っている様々な「神秘」をもっと感じやすい状況を作り出し続けていくことです。

「音」は我々にある精神を伝えてくれる存在ですし、シンギングボウルがハーモニーを形成し、豊かな「倍音」を形成する時、ある「神秘」を非常に素晴らしい形で我々に伝えてくれます。このような意味で、私はシンギングボウルの可能性を信じています。

我々日本人はこの国が本質的に持っている力を見失いがちです。そして、そういう見失いによって、我々はこの国が本来持っている力と適切に働くことがしづらくなっていますし、そのことも一つの原因として、この国はどんどん悪化している現状があります。

音は具体的な解決策には見えづらいところがありますが、音は精神に大きな影響を与えるもので、楽器はその音を作るための道具ですから、素晴らしい楽器を普及させることは、大事なことだと思っています。
 

・ネパール人を守ること

もう一つはネパールでシンギングボウルに関わっている人達の活動を支えることです。ネパールのシンギングボウル文化は人類の宝であって、そんな宝としての文化を受け継ぎ、更なる発展を実現しようとしている人々の人生を守ることは非常に重要なことだと思っています。

ただ、自分がお世話になっているシンギングボウル屋のオーナーも動画に取り上げた絵付け師も非常に経済的に厳しい状況を生きており、そのオーナーは店を閉じて海外に出稼ぎをしに行くことを検討している位です。

自宅にお邪魔する位の仲ですから、彼や彼の家族に対する個人的な情もあります。こんな可愛い子供から離れて夫婦で海外に出稼ぎをしに行くことを検討せざるを得ない状況だということを知ると、なんとかできないものかと思わざるを得ません。

ネパール人はとてもいい人が多いですが、経済的には非常に貧しく、彼らの生活は厳しいです。例えば、1ヶ月休みなく働いて給料が1万5000円位だったりします。逆に言うと、自分が3000円を渡せば、彼らにとっては結構大きかったりします。だからこそ、そういう支援はできるだけしていきたいところです。

つまり、シンギングボウルに関わっている重要な人々の生活を支えることを通して、この重要な文化を守るということに加えて、個人的に大事に思うネパール人達の生活を支えることを目指しています。
 

このシンギングボウルビジネスを通して、最終的に自分の手元に一円も残らなくてもいいと思っています。しかし、このビジネスを通して、可能な限り多くのシンギングボウルセットを生み出し続け、この国を可能な限りそういう音で満たしていくことは実現していき続けたいと思っています。そして、支えるべきネパール人の人生を支え続けたいと思っています。

買ってもらうことで利益は生まれ、その利益が新たな買い付けのための資金となります。ですから、たくさん売れれば売れる程、結果的に生まれてくるシンギングボウルセットの数は多くなり、そういうセットを多くの人が使えば使う程、色々な方がこのセットを通して良い影響を得られると思っています。

御興味を持って下さる方はお気軽にお問い合わせ頂き、購入を検討して頂けると幸いです。

junashikari.1107@gmail.com