ペットは我々の心を本当に支えてくれますし、大切なことを教えてくれます。ですから、ペットを飼うことは本当にオススメです。このページでは、ペットを飼うことの価値とペットを飼う時に心がけるべきことを、心の成り立ちの観点から書いていきます。


【何故ペットを飼うべきか?】

「愛」を抱くためには相手が必要です。逆に言うと、一人で生活していると、「愛」を抱きにくい状態を生きることになります。ペットはいつも家にいてくれますから、我々に「愛」を抱くタイミングを与えてくれます。だからこそ、一人暮らしをしている方はペットを飼った方がいいです。

そして、「愛」を抱いていると、「愛」を抱くその相手が嬉しいと自分も「喜び」を感じます。その「喜び」が「幸せ」です。ですから、ペットは我々に「愛」と「幸せ」をもたらし、「愛」と「幸せ」が何なのかを教えてくれる存在です。

 

犬も猫もとても可愛いデザインを持っています。「愛することが可能」と書いて「可愛い」と書くように、可愛い存在は「愛」を抱きやすいものです。だからこそ、人間の子供達の見た目も可愛いデザインを持っています。ペットも子供達も「愛」によって可愛がられるために、このようなデザインを持っていることを知って頂けると幸いです。

ペットは可愛いですから、「愛」を抱きにくい人にとってもペットは「愛」を抱きやすい存在です。つまり、ペットを飼うことは「愛」を学びづらい方にとっても、「愛」を学ぶ大きなきっかけになり得ます。例えば、人間は時に裏切ることもありますが、ペットは飼い主を裏切ることはないので、人間不信などに陥っている人であっても、ペットに対しては「愛」を抱くことができます。つまり、人間に対して「疑い」を持ってしまうが故に「愛」を抱けない人であっても、動物に対しては「疑い」を抱くことはないので「愛」を抱きやすいです。

また、ペットは我々の「ストレス」を緩和してくれます。我々が「ストレス」を抱えてしまうのは、悪い気持ちを抱きがちな日々を過ごすからですが、ペットを飼っていると、悪い気持ちではなく、良い気持ちを抱く時間が長くなりますから、自ずと「ストレス」を貯めづらくなります。

(※このことを、このホームページをよく読んでもらっている方向けに正確に説明しておきます。「気持ち」が「気」を「持つ」と書くことから明らかなように、「闇の気持ち」を抱くと「闇の気」を「持つ」ことになります。そういう風に「闇の気」を身体に抱えていくと、「闇の気持ち」ばかりが自分に迫ってくる状態になりますが、この状態が一般に「ストレス」を抱えている状態です。「愛」は「光の気持ち」なので、ペットに対する「愛」を抱くと「光の気」を身体に抱えていくことになります。すると、「光の気持ち」が自分の中に起こりやすい状態となり、とても健康的な精神状態を維持することができます。)


【ペットを飼う時の注意点】

ここまで、ペットを通して我々が抱くことができる「愛」を中心に説明してきましたが、ペットに対する「愛」は「依存」にも繋がりやすいものです。この点はよく意識化して頂き、注意してほしく思っています。

「愛」も「依存」も「好き」という気持ちを共通して持っているのですが、「愛」は「相手のため」であるのに対して、「依存」は「自分のため」です。例えば、自分の寂しさを紛らわせるためにペットを利用しているのであれば、ペットに対して「愛」ではなく「依存」しています。そういった「依存」の方向性ではなくて、ただただそのペットを大事に思う気持ちがあるからこそ、その相手と一緒にいたいと思うようにして頂けると幸いです。これが「愛」の方向性になります。

「愛」は相手を「自分のため」の道具にするような不純な方向性ではなくて、相手と一緒に生きていくことをただただ素直に願う純粋な方向性です。「愛」と「依存」がどう違うのかを理解して頂き、ペットに対して「愛」を抱くようにして「依存」を抱かないようにして頂ければ、と思います。ペットをに対して「依存」を抱いて生きていると、何かに「依存」しないと辛い人格ができ上がってしまいます。

あと、もう一つ注意すべき点はペットに対して絶対に「嫌悪」を抱かないようにすることです。ペットは我々がいつもお世話をしてあげないといけない存在ですし、時に何らかの問題を作ることもあります。そういった部分がペットに対する「嫌悪」に繋がりやすい側面を持っています。例えば、ペットの排泄物の掃除が嫌になってきたり、ペットが誤ってトイレではない場所に排泄をしてしまうと、ペットに対する「嫌悪」が生まれやすい状態が生まれます。そういった時に「嫌悪」に堕ちないように心がけて頂ければ、と思います。

では、何が「嫌悪」に堕ちることを防ぐかというと、ペットに対する「愛」です。「愛」があれば、「相手のため」に何かをしたいと思うので、日々のトイレ掃除もしてあげたいと思います。また、「嫌悪」が「許さない」方向性であるのに対して「愛」は「許す」ことに繋がるので、ペットが何らかの問題を作ったとしても、「愛」があればそのことを「許す」ことができ、「嫌悪」に堕ちることはありません。

このような意味で、ペットを飼うことは人間にとっては、一つの「試練」でもあります。「依存」や「嫌悪」に堕ちることなく、「愛」を保つことができるようにする「試練」です。そういった「試練」で心が負けないならば、ペットも「幸せ」な一生を過ごすことができます。逆に、飼い主が「依存」に堕ちると、その「依存」によってペットを振り回すことになりますし、飼い主が「嫌悪」に堕ちると、ペットのために飼い主がしてあげることが減っていくので、非常に生きづらい環境をペットは生きることになります(例えば、安くて質の悪い餌だけを与えられるようになるなど)。

猫や犬も人間と同じ動物です。我々現代人は人間と動物を分けて考える傲慢な方向性を持っていますが、本質的には人間も犬も猫も皆同じ動物です。ですから、ペットを飼うということは、何かを飼うというよりも、共に生きていく家族を増やすということです。そして、その家族が「幸せ」な一生を過ごすかどうかは人間の側にかかっています。ペットを飼うことに関して、こういった「試練」の意味合いもあることを理解して頂けると幸いです。


【最後に】

このページでは、具体的なペットの飼い方については説明をしませんでした。そういった情報は多くの方が既に様々な形でインターネット上に書いているからです。しかし、ペットを飼うことについて、心理的にどのような意味があるのかということを書いているページは多くありません。だからこそ、そういったことを理解して頂くために、このページを作成したと思って頂けると幸いです。

具体的な飼い方について一点だけ大事な点を書いておくと、いつも何よりも前提となることは、そのペットの立場に立つということです。例えば、餌選びの際は、自分でも食べられるような餌を買ってあげることがとても大事です。ペットの餌の中には酷いものもあり、絶対に人間は食べないようなものもあります(餌の質は匂いで判断できます)。そういったものではなく、自分自身でも食べられるような餌を選んであげることが、ペットの健康のためにも、ペットが喜ぶためにも大事なことになります。

また、人間はペットの去勢をあまりにも簡単に行なっている現状がありますが、人間同様にペットも本当は去勢をされたいとは思っていません。それは、ペットの立場に立つことができたならば簡単に理解できます。だからこそ、できるだけ去勢をしないように済むような方法を模索しながら、最悪の場合に去勢をするくらいの考え方にすべきだと思っています。ペットを欲しそうな友人がいたら、その相手が赤ちゃんをもらうことを約束した上で、ペットが妊娠することを止めないで頂ければ、と思います。

 

現代では、野良猫や野良犬は保健所に連れて行かれてしまいます。そして、保健所では多くの犬や猫が殺されています。そういった犬や猫のためにも、保健所で引き取ってくれる人間が必要です。また、そういった犬や猫を生み出さないためにも、生まれてきた子猫・子犬が野良猫・野良犬になることは防ぐ必要があります。

我々現代人にはペットが必要です。何故ならば、現代人は心を病みがちだからです。また、ペットには飼い主となる人間が必要です。何故ならば、彼らは人間の手によって殺されていっているからです。ですから、状況としては、人間とペットはお互いにお互いを支え合える状況です。

人間の側がペットを飼うことにどれだけの価値があるかを知ってくれれば、人はもっとペットを飼おうと思います。ですから、必要なことは我々人間がそういうことを知ることだと思っています。このページが、そういったことの一助になると幸いです。