9月26日より東京国立博物館で運慶展が開催されています。

運慶は東大寺の金剛力士像などが有名ですが、この姿は「闘いの心」の神様の姿です。「闘いの心」が「火の気持ち」であることも、運慶の作品からはよく感じられます。運慶は神々と共に働いていたからこそ、神々の本質を表現することに成功しています。

かつて人間は目に見えない存在を見えるようにすることに関して、現代人よりも強い情熱を抱いていました。それはとても大きな価値があることで、今でも我々はそれらの作品を通して、神々に対する適切なイメージを抱くことができます。これは本当にありがたいことです。

 

運慶のような情熱を燃やしながら、神々のことを視覚的・聴覚的に表現しようとするアーティストがもっと日本に出てくることを日々願っています。それは他人事ではなくて、私自身も、様々な表現方法を通して神々のことを人間に伝えられる道具を作ることができれば、と思っています。

運慶展公式サイト
http://unkei2017.jp