新型コロナウイルス対策として、可能な限り免疫力を上げるような生活習慣を作ることがとても大事ですが、その中で最も簡単な方法が長風呂です。ですので、ここでは、長風呂の効果や長風呂の仕方について書いていきたいと思います。


【長風呂の効果】

・免疫力を高める

体の体温と免疫力は密接な関係にあります。例えば、低体温だと病気になりやすいのに対して、適度な運動や長風呂を習慣化している人は病気になりにくいです。

というのも、免疫細胞は体温が高いと活動が活発になるからです。だからこそ、免疫細胞を活発化させるために、少なくとも1日に1回は体温が高い時間を作っておいた方が良いです。その最も簡単な手段が長風呂です。


・血流促進と汗による浄化

血流を良くする意味でも、風呂はとても重要です。風呂に入ることによって温められた血液が全身を駆け巡りますが、このことによって身体中の悪いものが浄化されやすくなるからです。また、汗によっても、悪いものは体の外に排出されます。

だからこそ、風呂に入ると「気分」がすっきりします。体に溜まっていた「邪気」が汗や血流を通して浄化されるからです。つまり、「邪気」を体に「持つ」ことによって悪い「気持ち(気+持つ)」が心に起きやすかった状態が、「邪気」の浄化によって解決される形です。

そういう意味で、風呂はストレス解消の意味でもとても有効な手段です。コロナウイルスは人々に精神的なストレスも強く与えていますから、今こそ風呂が大事です。

また、体に「邪気」を抱えていると様々な「病気」になりやすくなります。というよりも、昔の人はこういう構造を分かっていたからこそ、「病の気」=「邪気」という意味を持つ「病気」という言葉を作りました。だからこそ、「邪気」=「病の気」=「病気」を風呂で洗い流すことが大事です。

このような意味で、免疫細胞を活性化させる意味でも、「病の気」を浄化させる意味でも、風呂はとても有効な手段です。

 

【長風呂の仕方】

・入浴時間

最低でも毎日寝る前に20分は風呂に入って頂いた方が心身にいいです。また、場合によっては、1時間入っていた方がいい日もあると思います。ただ、長過ぎる長風呂は逆に体力を奪われますので、絶対に無理はしないようにお願いします。
 

・お湯の温度を40度程度にキープする

お湯はぬるくも熱すぎることもない、温かい状態にしておくことが大事です。その基準が40度だと思います。長風呂をしていると、だんだんお湯の温度は下がってきますので、時々お湯だきなどをして温度をキープして頂けたら、と思います。逆に、お湯が熱過ぎると、苦しくて長く風呂に入っていられないので、熱くし過ぎたら水を加えて頂ければ、と思います。
 

・飲み水を風呂場に持っていく

水が入ったペットボトルなどを風呂場に持っていき、飲みながら入浴することがとても大事です。というのも、風呂に入っていると汗をかきますから、それと同じかそれ以上に水分を取るべきだからです。そのことによって、さらに汗をかきやすくなりますから、悪いものが体外に排出されることを促せます。

つまり、体の中をどんどん水が通るように促すために、水分補給をしながら風呂に入ることが大事です。また、ビタミンなども摂取した方がいいですから、みかんなどの柑橘系の果物を風呂に入りながら食べるといいです。
 

・換気をしながら入る

風呂に入っている間、我々は絶えず呼吸をしていますが、換気が悪い空間で風呂に入っていると、自分が吐いた空気を吸い続けることになってしまいます。また、長風呂をしていると、だんだんとお湯も汚れていきますが、汚れたお湯から出ている水蒸気は体に良いものではありません。

だからこそ、換気をしながら風呂に入ることがとても大事で、窓がある風呂場では寒くない程度に窓を開けたり、換気扇は全開にしたりすることが大事です。そういうことに加えて、風呂場のドアを開けておくと、より空気が循環されやすくなります。
 

・音楽をかける

風呂に入っている時にどういう気分なのかはとても大事です。気分が良いとより体は浄化されやすくなるからです。だからこそ、リラックスできるような音楽をかけながら風呂に入ることがとても大事です。防水タイプのBluetoothスピーカーなどはAmazonなどで安く売っていますから、そういったものを使って頂けると良いと思います。リラックスできる音楽は以前こちらで紹介させて頂きましたので、合わせてこちらの情報も使って頂けると幸いです。

http://junashikari.com/corona/music-against-corona/


・映像を見る

音楽のことと同じ意味ですが、良い気分で風呂に入るために、スマートフォンなどで好きな番組などを見ながら入浴することもとても有効です。特に、笑うと免疫細胞は活発化されるので、お笑いなどを見ながら風呂に入っていると、風呂の効果は倍増します。今はスマートフォン用の防水ケースなどが安く売っているので、そういうものを買って頂き、風呂を楽しい時間にして頂ければ、と思います。元気になれるお笑い動画は以前こちらで紹介させて頂きましたので、合わせてこちらの情報も使って頂けると幸いです。

http://junashikari.com/corona/comedy-against-corona/
 

・風呂場で仕事をする

スマートフォンだけでできる仕事はあると思うのですが、そういうことは風呂に入りながらやると、仕事がはかどるかつ風呂で健康促進になりますから、一石二鳥です。iPadなどの大きめの機器をお持ちの方は、それ専用の防水ケースをネットで購入されると、仕事もやりやすくなると思いますし、映画なども観やすいと思います。
 

・15分置きに一度シャワーを浴びる

ただ長く風呂に浸かっているだけだと、頭などの首から上の部分に水がかからない状態を過ごすことになります。けれども、汗は頭などからも出ていますので、そういう部分をシャワーなどで流すことによって、悪いものを流し取ることが大事です。また、風呂の中でずっと同じ姿勢だと体に良くないこともあるので、そういう意味でも、時折シャワーを浴びるための立つ動作を混ぜた方がいいです。
 

・長風呂した後のお湯は捨てる

一人暮らしの方は関係のない話ですが、長風呂した後の汚れたお湯に他者がつかることは良いことではありません。ですので、もったいないと感じるかもしれませんが、次の人が入る場合、お湯は換えた方がいいです。
 

・風呂場の清潔を保つ

長風呂をしていると浴槽は汚れやすいのですが、風呂場を使い終わる時にブラシやスポンジなどで掃除することを癖付けていると、風呂場の清潔は保たれやすいです。ただ、市販の風呂掃除用洗剤などは身体に悪いものも多いので、無害なものを使って頂けたら、と思います。また、物にもよりますが、ボディソープなどで風呂場を洗う方が洗っている人の身体にとってはいいことも多いと思います。
 

・時折、お湯を少し入れ替える

かなり長い時間の長風呂の場合、お湯は次第に汚れていきますから、30分以上の入浴の場合は、全体の何割かのお湯を途中で入れ替えた方がいいです。
 

・事前に少し塩分を摂取する

普通に塩分が含まれている食事をしている場合は問題ないのですが、全く塩分摂取をしていない状態で汗を書き続けることは健康的ではないので、塩分を全然とっていない場合は事前に塩分を摂取した方がいいです。逆に言うと、風呂にどの位の時間入るのかを踏まえて、その日の夜ごはんなどの塩分摂取量を決めるといいです。
 

※注意事項

お酒で酔っ払っている状態での長風呂は良くないので、風呂の前にお酒を飲むことは避けて頂ければ、と思います。

 

【最後に】

日本人の入浴習慣は日本人の健康を強く支え続けてきました。この国が長寿国である一つの大きな要因は風呂文化にあると思っています。ただ、近年はシャワーだけの人も増えてきていて、これは大変良くない傾向です。もちろん、シャワーは身体の表面の悪いものは流してくれますが、風呂程には身体の体温を長時間上げられないからです。

新型コロナウイルス対策として風呂習慣を見直して頂ければ、と思っていますが、是非この機会を使って、生涯に渡る風呂習慣の見直しをして頂ければ、と思っています。本当に、風呂習慣を改善するだけで、健康度合いやストレス度が変わってくるので、人生が変わってきます。