台風は我々人間からすると「災害」としか認識されていないのが現状だと思います。しかし、台風が我々にもたらす「恩恵」もあり、その点についてここでは書いていきます。
 

【「邪気」の浄化】

「気」のことを見失っている現代社会においては、「邪気」のことも見失われているわけですが、だからこそ、台風の存在意義も見失われています。

「邪気」は我々の心身を蝕む存在です。「邪気」とは「病の気」そのものであって、あまりにも「邪気」を身体に溜め込みながら生きていると、ガンにせよ鬱病にせよ心身の「病気」は起こりやすくなります。そういう意味を込めて、「病の気」=「病気」という言葉は元々存在します。ですから、「邪気」は浄化すべき存在です。

普段の雨や風によっても、場所の「邪気」は浄化されています。しかし、通常の雨や風だけでは浄化し切れない「邪気」も多く、例えば、地下鉄などの地下空間に溜まっている「邪気」、換気をしない建物や家の奥に溜まっている「邪気」など、雨や風の届かない部分に溜まっている「邪気」は少なくありません。

そういった、通常の雨や風では届かない「邪気」を浄化するために台風はあります。つまり、ある意味、台風は洗濯機のような存在であり、強制的に我々の生きている場所の「邪気」を洗い流す存在です。場所が綺麗になれば、我々が身体に取り込んでしまう「邪気」も減るわけですから、このような意味で、台風は「恩恵」の意味を持ちます。

特に、「邪気」などが溜まりやすい東京などの都市部においては台風の「恩恵」はとても大きいです。こういったことは、実際に、台風が通り過ぎた後の場所の空気を清さを呼吸を通して感じれば分かります。

台風をただの「災害」だと理解するなら、それは「嫌悪」の対象となりやすく、「ストレス」にもなりやすくなりますが、こういった「恩恵」の部分を理解すれば「感謝」の対象ともなることができ、「ストレス」になりづらくなるので大事な点です。
 

【危険な台風を防ぐには】

現在、史上最強クラスとも言われる台風14号が日本を襲っているわけですが、台風のこのような意味を理解すれば、どうすれば災害級の台風の発生を防ぐことができるのかも分かります。

それは、我々人間が普段から掃除などを通して様々な場所の浄化に励むことですし、地下のような構造的に「邪気」の溜まりやすい場所を元々作らないことです。

そういう風に、我々人間が普段から「邪気」を溜めないように生きていれば、今回のような災害級の台風が生まれることを防ぐことができます。というのも、今回のような大きな台風が必要な状況を我々が作っているからこそ、今回の台風は存在するからです。

台風の発生については、科学的に解明できない部分も大変多いです。それは人知を超えた力が台風を起こすわけで、目に見えざる自然の意志によって生まれています。

自然の方も、起こしたくて起こしているのではなく、起こす必要性があるからこそ、止むを得ず起こしているわけなので、我々人間にとって大事なことは、その必要性を減らすことになります。
 

【最後に】

「気」のことが見失われている現代社会において、こういった解説は大変伝わりづらいですが、台風の後の空気の綺麗さを感じることが、台風の必要性を知るための第一歩だと思います。ですので、台風通過後の空気を感じてみて頂けると幸いです。

また、台風が起こってしまった場合、もうそれは受け入れるしかないわけですから、台風に対する「嫌悪」や「恐怖」に堕ちるのではなく、「冷静」な「問題解決」の姿勢で対策などを行なって頂ければ、と思います。

日本という国は地震や噴火に加えて、台風という自然の脅威も元々経験しやすい国です。それは我々に元々与えられている修行だと受け入れつつ、この試練をいい形での修行にすることが、我々にとっての最善だと思います。