心の中に「嫌だ」「逃げたい」といった「気持ち」があると、人は「欲望」に逃げ込みたくなります。例えば、やりたくない仕事をやっていると、「ストレス発散」をしたくなり「欲望」を実践したくなります。

だから、最初の時点で「嫌悪」などに堕ちないことがとても大事で、「嫌悪」を防ぐ上で大事なことは「愛」を抱くことです。仕事の例だと、「家族のため」と本当に思えるなら、やりたくない仕事をやっていても「家族のためだから頑張りたい」と思うことができ、「嫌悪」に「愛」で勝つことができます。「したくない」が「したい」になるからです。

「ストレス」を生み出す最初の段階に「嫌悪」があります。そして、「愛」は「嫌悪」に勝つ力があります。だから、常に「愛」を選んでいれば「ストレス」などありません。そうすれば「ストレス発散」という形で「欲望」を実践する必要さえ無くなります。

また、「愛」を抱いている人であっても、よっぽどやりたくないことをやらないといけなくなった時は「嫌悪」に捕まりやすいです。ただ、その人の「愛」が大きければ大きい程、「嫌悪」には捕まりにくくなります。何故ならば、「他者のため」を思う気持ちが「自分のため」を思う気持ちよりも圧倒的に大きくなるが故に、どんなに「自分のため」にやりたくないことであっても、「他者のため」にしたいと思うようになれるからです。

ですから、自分自身の「愛」を大きくしていくことは、「ストレス」という罠を回避することに繋がるだけではなく、「誰かのため」に多くを実践できる自分になっていく過程です。