自分が自分じゃない感覚を感じたことがある方は多いと思います。その感覚の意味について解説を書いていきます。

自分が自分じゃない感覚を得る時、人は神々や悪魔といった目に見えない存在と共に強く働いています。自分が話しているのに、自分が話していない感じが感じたり、自分がパフォーマンスをしているのに、自分がパフォーマンスしていない感じがしたり、といった時、神々や悪魔が自分の身体を使っているからこそ、人間の側としては自分ではない感覚を感じます。

このことは言い換えると、チャンネリングをしているということを意味します。チャンネリングとは、神々や悪魔といった目に見えない存在がその人間の体を使うことだからです。チャンネリングしているにも関わらず、チャンネリングをしている自覚がない人が多いのが現代の日本です。特に、アーティストや役者といった人達は本人がチャンネリングをしているという自覚が無いにも関わらず、よくチャンネリングをしています。特に、優れたアーティストや役者はそういったことを必ず行なっています。

優れた表現を生み出すためには、神々や悪魔と共に働くことが必要不可欠です。どうしてかというと、我々人間はただの人間であって、能力に限界があるからです。例えば、たった10秒間歌を歌うにしても、その10秒間の間に歌われる言葉をどのような声で歌うのかということについては、膨大な選択肢があります。我々人間は一つの時間に一つの認識しか持っていないので、その10秒間に自分自身の意志で全ての選択肢を選ぶことはできません。しかし、神々や悪魔といった存在は我々人間よりも圧倒的に認識能力が高いので、そういった選択ができます。だからこそ、神々や悪魔といった存在が人間の表現に関与する時、優れた表現は生まれます。

 

例えば、俳優のブラッド・ピットは役柄によって様々な人物に成り切ることができるカメレオン俳優ですが、彼は神々とチャンネリングをしているからこそ、あのような演技ができます。それに対して、俳優のヒース・レジャーは悪魔と共に働いたことによって、映画『ダークナイト』の中で恐ろしいジョーカーを演じることに成功しています。ちなみに、ヒース・レジャーは悪魔と共に働いたからこそ、自分自身に戻ることができなくなり、『ダークナイト』撮影後に亡くなっています。

チャンネリングにはシンクロ率があります。シンクロ率が上がれば上がる程、自分がそれをやっている感じがしなくなります。目に見えない存在が自分の体をより強く使うからです。では、どういうことによってシンクロ率は変化するかというと、その人間が抱く「気合い」です。

そもそも、本人が意識しているにせよ、意識していないにせよ、人は「気合い」を入れた時にチャンネリングを行ないます。「気合い」と言う言葉が「気」が「合わさる」と書くように、「気合い」を入れると、目に見えない存在から「気」を強くもらうからです。逆に言うと、チャンネリングの原因となっているのは「気」です。

「気」を多く受け取れば受け取る程、チャンネリングのシンクロ率は上がります。このことは、神々や悪魔の目線からすると、その人間に「気」を多く入れることができれば、その人間により強く関与できるということを意味します。人間が「気合い」を入れることは我々人間にとっては「気」をもらうことであって、神々にとっては「気」を入れることです。

では、何によって神々と悪魔のどちらとチャンネリングを行なうかが決まるかと、「愛」と「欲望」のどちらで「気合い」を入れるかによって決まります。「愛」で「気合い」を入れると、神々の司る「光の気」が「合」わさり、神々とチャンネリングをします。それに対して、「欲望」で「気合い」を入れると、悪魔の司る「闇の気」が「合」わさり、悪魔とチャンネリングをします。「愛」にも「欲望」にも複数の種類がありますが、例えば「怒り」や「優越感」といったものも「欲望」の一つです。ですから、「怒り」や「優越感」で「気合い」を入れても、悪魔とチャンネリングすることに繋がります。

例えば、歌っている時に神々しい歌手はいますが、そういった歌手達は神々とチャンネリングをしながら歌っています。それに対して、怒ると豹変する人物は本人も意図せず悪魔とチャンネリングをしています。しかし、神々と歌を歌う歌手にしても、怒ると豹変する人にしても、自分自身がチャンネリングをしている自覚はあまり無いことが多いです。

シャーマンと言われる人間は「気合い」を入れることによって、目に見えない存在とチャンネリングすることを意識的に行なう人間です。シャーマン以外の人々が無意識にチャンネリングを行なうのに対して、シャーマンは意識的にチャンネリングを行なっている、いう対の構造はあります。

そして、「愛」で「気合い」を入れるシャーマンは神々と共に働く「光のシャーマン」、「欲望」で「気合い」を入れるシャーマンは「闇のシャーマン」です。本当に常に善意で動いているシャーマンは大丈夫なのですが、ちょっとでも「優越感」や「自己顕示欲」や「支配欲」を持っていると悪魔と共に働くことになります。ですから、シャーマンという立場は、本当に自分の心の中に隙を持っていてはならない人間です。だからこそ、半端な気持ちでシャーマンになることを目指すのはとても危険なことです。これは占い師や気功師も同じです(シャーマンは占いと気功の両方を行なう人間を意味します)。

もちろん、パワーを得ることを「欲望」しただけでも、シャーマンは悪魔と共に働くことになります。これは映画『スター・ウォーズ』でアナキン・スカイウォーカーがダースベーダーになる流れと同じです。『スター・ウォーズ』の中では「気」=「フォース」、「光のシャーマン」=「ジェダイ」、「闇のシャーマン」=「シス」として描かれますが、アナキンはパワーを「欲望」したことによって、ジェダイからシスになってしまいます。『スター・ウォーズ』についてはここに書いています。

http://junashikari.com/cinema/starwars/

ちなみに、統合失調症という病は昔は「狐憑き」と言いましたが、悪魔の「闇の気」を大量に身体に抱えることによって、意図せず悪魔とチャンネリングをしてしまう病です。酷いケースになると、悪魔とのチャンネリングをやめられなくなったり、その人自身が悪魔のようになってしまったかのように見えます。統合失調症はそういった病なので、「闇の気」を浄化することが大事で、そのために海沿いで生活をしたり、太陽の下で運動をしたりすることが大事です。統合失調症については別で文章を書きます。

チャンネリングやシャーマンと言うと、日常生活とはかけ離れたものだと思われてしまうかもしれませんが、そうではなくて、多くの人が感じたことがある、自分が自分ではない感覚の延長線上にあるものです。統合失調症の話とも繋がっていきます。

「気合い」が入る瞬間の中で、多くの人にとって分かりやすい瞬間は性行為です。性行為は五感の全てを使うので、非常に「気合い」が入りやすい行為だからです。ですから、性行為は神々や悪魔と共に働きやすいものです。「愛」で性行為をすると、神々がその性行為を守り支えることができるのですが、「欲望」で性行為をすると、悪魔がその性行為に関与することになります。色々な人から話を聞きますが、性行為をしている時に、「欲望」の強い相手が悪魔のように見えたことがある方も少なくないと思います。

とにかく、大事なことは、多くの人はチャンネリングをしているにも関わらず、チャンネリングをしている自覚が無いのが現代であるということです。そして、「気」というものを根拠に、自分ではない感覚、チャンネリング、シャーマン、統合失調症、といったものについて適切な理解を得て頂けると幸いです。