イチローは「問題解決の心(水の気持ち)」で野球をやっているスポーツ選手です。ですから、我々は彼の体の動きや野球と向き合う姿勢から、「問題解決の心(水の気持ち)」を学ぶことができます。最初にイチローに関する動画をいくつか並べておきます。
 


イチローが「戦士」というよりも「仕事人」という感じがするのは、彼が「闘いの心(火の気持ち)」ではなく「問題解決の心(水の気持ち)」を使っているからです。「闘いの心」は「熱さ」を使うのに対して、「問題解決の心」は「冷静さ」を使います。その「熱さ」と「冷静さ」の対立が「火の気持ち」と「水の気持ち」の違いであって、「戦士」と「仕事人」の違いです。「問題解決の心(水の気持ち)」と「闘いの心(火の気持ち)」については、こちらに詳しく書いています。

「問題解決の心(水の気持ち)」:http://junashikari.com/emotion/水の気持ち/
「闘いの心(火の気持ち)」:http://junashikari.com/emotion/火の気持ち(闘いの心)/

イチローの使っている「気持ち」は、どんな領域の世界でも有効な「気持ち」です。「問題」がどこにあるのかを「問い」によって明らかにし、その「問題」を「問い」によってさらに分析し、その「問題」を「解決」するためにはどんな手段がいいかを考え、具体的にその「解決」を、その時その時に必要な「気合い」と共に行ないます。そして、その過程は一貫して「冷静」です。これらの全ての過程が「問題解決の心」から生まれる心の動きです。こういった「問題解決の心」を使いながら生きていることは、イチローのドキュメンタリーなどを見るとよく分かります。
 


イチローは太陽神様と「縁(気が流れるライン)」で繋がっている人間であって、太陽神様の「水の気」を「持つ」ことによって、「水の気持ち」を抱きながら生きている人間です。太陽神様と繋がっていることの大きな根拠は彼が「イチロー」という名前を持っている点にあります。太陽系において、最初の男は太陽神様であって、そのような意味で太陽神様は「一郎」だからです。
 


他にも、イチローが太陽神様と繋がっていることには様々な根拠があります。例えば、イチローが自身の登場曲として矢沢永吉の『止まらないHa~Ha』を使っていたことにも、太陽神様の関与があります。矢沢永吉は太陽神様と共に「火の気持ち」を歌っている歌手であって、だからこそ『止まらないHa~Ha』の歌詞はまるで太陽神様が打席に立つイチローと共に働こうとしていることを太陽神様が歌っているとも解釈できる内容だからです。そういう風に考えた時、『止まらないHa~Ha』の「乗ってくれ Ha~Ha 〜 飛びきりの プレイだぜ」といった冒頭の歌詞は、太陽神様がイチローに乗り移ろうとしているようにも聞こえます。イチローが太陽神様と一緒に働いているということは、別の言い方をすると、イチローは太陽神様を体に宿して野球をしているということです。

 

また、イチローが「水の気持ち」で生きていることの根拠は、「水の気持ち」の本質を理解した後に彼の体の動きや発言内容などを分析すると明らかに分かるのですが、「オリックス・ブルーウェーブ」や「シアトル・マリナーズ」といった「水」に関するチームに長く在籍していることも偶然ではなく、神々の導きです(「ブルーウェーブ=青い波」「マリナーズ=水兵達」)。

太陽は燃え盛る火の星なので、太陽神様は「火の気」をメインに司っている神様ですが、太陽系の長の神様ですから、当然「水の気」も素晴らしい神様です。我々がイチローを通して学ぶことができる「水の気持ち」とは、太陽神様の「水の気持ち」であって、現実的な様々な「問題」を「解決」していくことにおいて、非常に有効な1つの「光の気持ち」です。

イチローは太陽神様の「水の気」と共に偉業を成し遂げ続けている、我々人間にとって1つのお手本の存在です。お手本があれば、我々はそのお手本を真似ることができます。それは、野球という分野においてイチローのフォームを真似るということではなくて、まるでイチローが野球をするようにビジネスを行なったりすることを意味します。

そういった可能性をイチローが人類に提示し続けているということが、本当の意味でイチローが成し遂げ続けている偉業の意味です。このことを言い換えると、もし我々がイチローからそういうことを学ぶことができるのであれば、イチローの偉業はより圧倒的に大きな偉業となるということでもあります。イチローは人々が野球を楽しむことを促すためだけに生まれてきたわけではなくて、野球を通して大事なことを人間に伝えるために生まれてきた人です。

上に貼り付けているリンクのドキュメンタリーを御覧になって頂けると我々は少しだけ理解することができますが、イチローは絶えず重圧と闘う中で野球を続けています。「水の気持ち」はクールなものなので、我々がイチローのプレーを見ているとサラッと偉業を成し遂げているように見えるのですが、実際はイチローの人生は本当に過酷なものです。

勝負の世界は常に「成功」と「失敗」という結果が生まれます。ですから、「成功」した時は「慢心」などに堕ちないようにし、「失敗」した時は「挫折」などに堕ちないようにする必要があります。また、人生の大半の時間をその勝負の時間に対する準備時間にする必要がありますし、イチローはそういう準備に対して妥協をしないタイプの人間です。

そんな勝負事の人生をずっと生き続けることはとても大変なことであって、なおかつ、イチローが背負っているものは他のどんな野球選手が背負っているものよりもきっと大きいはずですから、イチローはイチローにしか分かり得ない困難と闘いながら生きています。

そのような大変な人生を過ごしてきたイチローの人生を本当の意味で肯定するためにも、我々はイチローを通して大切な「水の気持ち」を学び、その「水の気持ち」を「世のため」に使っていくべきです。それができたならば、いつかイチローが死ぬ時に、イチロー自身が自分の人生を大きく肯定して死ぬことができます。また、それは、イチローが生み出した偉大なバトンを後世に繋いでいくということでもあります。