このページでは、安全地帯の『あの頃へ』の持つ心理学的意味・神学的意味を解説していきます。

以下の動画をご覧になって頂いてから、解説を読んで頂けると幸いです。


【心理学的解説】

この歌は「愛」が故の「問題解決」を目指す精神性を歌っています。かつての素晴らしい時代を知っていた「私」が、「相手のため」に相手を「あの頃へ」連れていきたいという心情が歌われ続けているからです。

「愛」には複数の方向性があり、この歌はその中でも「問題解決」の方向性であることを理解するならば、上の動画の玉置浩二の歌声の精神性の意味がより分かるようになります。

聴いている者を「元気」にするような歌声ではなく、大きな「愛」が故に切実に感じている「問題」をどうにかして「解決」したいという叫びです。

「誰かのため」に生きるなら、「誰かのため」に可能な限り多くの「善」を実現したいと願うようになります。

しかし、人生は限られているので、その全ての「善」を実現することは不可能だと分かるからこそ、「夢だけで終わらないこと あといくつあるのだろう」という想いが生まれます。
 

【神学的解説】

才能のある歌手の多くは、その歌手が繋がっている神の代弁者として歌を歌っています。そういう意味では、この歌、特に、上の動画は玉置浩二の繋がっている神の叫びです。当時の玉置浩二と水星神様が共感することができた精神性とも言えます。

神々は我々と異なり、昔の時代を覚えていますから、素晴らしい「あの頃」を知っています。知っているからこそ、「あの頃へ」君を連れていきたいと思うことができますし、神々は我々と異なり、とてつもなく大きな「愛」を抱いていますから、その叫びは切実なものです。

「玉置浩二」という名前は彼が水星神様の使いであることを示します。というのも、「浩二の玉を置く」という意味が「玉置浩二」の意味であり、「浩(水が盛んで大きい)」で、「二の玉(二番目の星)」とは水星のことだからです。

つまり、玉置浩二は水星神様の精神性を地上に「置く」ことを役割としている人間だからこそ、「玉置浩二」という名前を授かって生まれています。

そういった背景があるからこそ、この歌には「あの星はいつも愛を見つめてた」という歌詞もあります。

何故「水星」が「水の星」と言われるかというと、「水の気」が膨大に宿る星だからです。そして、「気持ち」という言葉が「気」を「持つ」と書くように、我々が「水の気」を「持つ」時、「水の気持ち」を抱きます。

そして、「水」が汚れたものを「浄化(問題解決)」することが象徴するように、「水の気持ち」とは「問題解決の心」であり、この歌は水星神様の司どる「水の気持ち」の一つの方向性を表現しています。
 

【最後に】

このような意味を本当の意味で分かった上で、冒頭に取り上げた映像を鑑賞するならば、切実な水星神様の叫びとして受け取れることができるようになります。

そして、その精神をちゃんと受け取ることができるのなら、涙を流さずに鑑賞することはできなくなります。

神々の切実な叫びを知ることは、我々人間が正しく生きることを促します。というのも、大きな「愛」が故に神々が抱えている切実な願いを、神のために実現したいと思えるようにもなるからです。

このような意味で、この歌や映像が活用されてきたことは、おそらくとても少ないと思います。しかし、そのようにこの歌と向き合っていくことこそ、この歌を本当の意味で世の中のために活かすということだと思っています。

この解説を通して、この歌から水星神様の叫びを感じられる人が一人でも増え、そういう人が「世のため、人のため、神のため」に「善」を実践しながら生きることを願っています。