「可愛くなりたい」「美しくなりたい」「かっこよくなりたい」といったことを多くの人は「自分のため(欲望)」に思い、そうなれるように努力したりします。

けれども、「相手のため(愛)」に可愛くなること、美しくなること、かっこよくなることを目指すこともできることを知っておくことはとても大事です。これをやってる人がほとんどいないので、この選択肢のことを多くの人は知らずに生きています。だからこそ、「自分のため(欲望)」に堕ちがちです。

恋人や結婚相手や家族からしても、自分の恋人・パートナー・子供・親などが魅力的なことは嬉しいことです。その相手の嬉しさのために、可愛さ・美しさ・かっこよさを目指すなら、それは「欲望」ではなくて「愛」です。

「欲望」で自分の魅力を作ろうとすると、本質的には「自分のため」なので、邪悪な感じになりますし、自分を盛ろうとするので、作り物の感じがします。例えば、所謂「小悪魔フェイス」の「カワイイ」など。

「愛」で自分の魅力を作ろうとすると、本質的には「相手のため」なので、本当の意味で素敵な感じになっていきます。それは作り物の感じではないです。例えば、石田ゆり子の「可愛さ」など。

ですから、本当に素晴らしい魅力を手に入れたい方は「愛」を動機に自分を変えていって頂ければ、と思います。しかし、「自分のため」に「本当に魅力的になりたい」と思っても、その時点で既に「欲望」に堕ちるので、本当の魅力は出てきません。こういったところが難しい点ですが、こういった難しい闘いをするために、我々はわざわざ生きています。

あと、魅力は目指さなくても、純粋に「相手のため」に生きてれば、自然と出てきます。ですから、実際は可愛くなること、美しくなること、かっこよくなることなどは目指すべきものではなくて、結果的に手に入れるべきものです。

ただ、そうは言っても、我々はいつも何か服を着ないといけなかったりします。あまりに服に無頓着だと、印象が悪い服などを着てしまったりするので、そのことが故に悪い影響が出たりしてしまったりします。ですから、やはり「相手のため」に生きる人も自分が身に付けるものは気を使うべきであって、服選びなども「誰かのため」にすべきです。

とにかく、可愛さ・美しさ・かっこよさといったものは「自分のため」ではなくて「相手のため」に手に入れることもできるということを、この文章を通して意識化して頂けると幸いです。