立て続けに寄付のお願いの文章をホームページにアップするのは大変心苦しいのですが、全財産がほぼゼロの状態になってしまったので、近況報告と合わせて書かせて下さい。
 

【近況報告】

最近は二週間屋久島にいました。今回の滞在は二週間程で、映像音楽作品作成と新しい屋久杉楽器を作成するための屋久杉材を手に入れることが目的でした。それぞれについて簡単に書かせて下さい。

・映像音楽作品
 


今回作っている映像音楽作品の最後の一部は上の動画から御覧になることができますので、御覧になってみて頂けると幸いです。「水の島」と呼ばれる、屋久島の水の神秘を感じて頂けると幸いです。この作品の前半と中盤もちゃんと納得いく形に仕上げ、「鳳凰」の精神性を表現しようとしています。


・屋久杉材
 


この動画にも載せている、先日屋久杉で作ったハープは、今まで人類に表現されてこなかった神秘的な精神性を表現する上で、非常に大きな手応えを感じていますが、別の神秘性を表現するための楽器をさらに作るべきだと感じていて、そのための材を今回手に入れることができました。

屋久杉は普通に買うととても高いですが、虫食いなどで普通に売ることはできないような屋久杉材を格安で仕入れている形です。また、以下の写真の屋久杉は御縁があって無料で人から頂いたもので、屋久杉ハープとチェロを合体させたものにしたいと思っています。
 


今後も今までと異なる形の屋久杉ハープは作っていくつもりですが、これからは屋久杉でチェロやコントラバスのような擦弦楽器(弦を弓で擦る楽器)も作っていくつもりです。チェロなどの西洋の擦弦楽器はとても素晴らしいですが、やはり、西洋的な美意識に基づいてデザインされた楽器で、東洋の、日本の美学に基づいた擦弦楽器を作る必要性を切実に感じています。

そういう擦弦楽器と、最近作ってきた屋久杉ハープの音を重ねることで、日本らしい神秘を極めて新しい形で表現できるようになると思っています。それを通して、我々日本人は、日本が本来持つ神秘性というものをより感じられるようになると思っています。

※樹齢1000年以上の屋久島の杉のことを屋久杉と言います。それは御神木に等しい木であって、やはり宿っている「気」の強さが他の木とは全く異なります。そういった木は演奏者を導く力を持っているからこそ、屋久杉は楽器にしていくべきだと思っています。
 

【今後の予定】
 


昨日から阿蘇に滞在しておりまして、いつか向き合うであろう阿蘇山と向き合う時のための準備を進めています。阿蘇山は九州の中心的火山であって、絶対に向き合わなければならない存在だと思うからこそ、その事前調査をしている形です。

明後日からは大分の鶴見岳の中に一軒だけある、誰もいない山小屋に1ヶ月滞在し、山籠り修行を行なう予定です。御縁があって、その山小屋を無料で貸して頂けることになりました。

その修行のメインは太鼓修行であって、この修行のために借金をして大太鼓を購入しました。太鼓は初心者ですが、和太鼓は日本の神秘を表現する上で欠かせない存在だからこそ、この1ヶ月である程度のレベルになりたいと思っています。また、今回屋久島から買ってきた屋久杉楽器の作成、そして、屋久杉を龍などの形に彫る彫刻修行に励む予定です。何かを彫るという行為は極めて儀式的な行為で、その儀式を通して彫刻の技術も上げたいと思います。

鶴見岳は別府温泉の根源となっている山で、別府は人が入ることができる温泉湧出量世界一の場所であり、そのような意味では、鶴見岳は世界的に重要な山です。また、元々は山岳信仰がとても強かった場所でもあります。今は別府がただの観光地として消費されていますが、その意味をちゃんと言葉などで伝えていきたいところです。そのためにも、鶴見岳での山籠り修行を実り多いものにしたいと思っています。
 


鶴見岳とセットで理解すべき山は、鶴見岳の隣にある由布岳であって、由布岳は由布院温泉の根源となっている山です。ですから、由布岳を登ることも何度かすると思います。この二つの山は正反対の方向性を持っているので、両者が分かることで双方のことがよく分かることになるはずです。「分ける」ことが「分かる」ことを促すからです。

おそらく、屋久島は日本の中で最も神聖な「気」の強い自然だと思います。そして、阿蘇山は九州一重要な火山であり、鶴見岳は世界的に見ても重要な山です。そういった重要な場所の意味を解き明かすために修行と作品制作をしていると御理解頂けると幸いです。そして、そのための資金を切実に必要としています。

もし、御支援をして下さる方がいらっしゃいましたら、以下の口座まで寄付を頂けると幸いです。

りそな銀行 福岡支店(店番号:711) 口座番号 0255762(普通預金) 芦刈 純(アシカリ ジュン)
 

【余談】

ほとんど諦めていますが、長年お世話になっているドローンのDJI社から素晴らしいドローンが発売され、できればこのドローンで作品制作をすべきだと思っています。
 


できれば、以下のリンクから4Kクオリティで映像を御覧になってみて頂けると幸いです。

https://www.dji.com/jp/mavic-3/video

今自分が使っているドローンでも、非常に良いクオリティで撮れるのですが、このMavic3は少し次元が違うように感じています。しかし、値段が高く、予備バッテリーなどの諸々の必要なアクセサリーが付いているセットで341000円もします。

だからこそ、諦めかけているのですが、後の世のための作品制作をしていることを考えると、10年後100年後見ても見劣りしないクオリティで撮ることができているかどうかはとても重要な点になります。そして、今回発表されたMavic 3は平面の画面で見る映像を撮影する上では、充分なクオリティに達したドローンだと思っているからこそ、このドローンで日本の自然を撮るべきだと感じています。
 

【最後に】

長くなりましたが、ここまで読んで下さってありがとうございました。

自分がやっていることは浮世離れし過ぎているが故に、その価値が分かりづらいのですが、本質的にはとても価値のあることをやっていると思っていますし、全力で続けていかなければならないと思っています。

活動するためにアルバイトをする時間を作ってしまうのはあまりにももったいなく、お金がないが故に修行が中途半端になってしまうことも良くないと思っています。

引き続き、自分がやるべき自分にしかできないことを、頑張っていきたいと思っています。