「愛」の立場は「相手のため」だからこそ、「相手のため」に自分が何もできなかったり、自分の行ったことが相手を傷つけることなどによって、「苦悩」を感じます。それに対して、「欲望」の立場は「自分のため」だからこそ、「自分のため」に自分が何も得られなかったり、自分の行ったことが自分に不利益を与えることなどによって、「苦悩」を感じます。

また、「愛」の立場は「自分のため」を考えないので、自分が何かを得られなかったり、自分の行ったことが自分に不利益をもたらしても「苦悩」をしません。それに対して、「欲望」の立場は「相手のため」を考えないので、「相手のため」に自分が何もできなかったり、自分の行ったことが相手を傷つけることなどによって「苦悩」することはありません。

つまり、「愛」の立場は自分が愛する人が苦しむことを「苦悩」と感じ、「欲望」の立場は自分自身が損をすることを「苦悩」します。

「愛」は「相手のため」を思うからこそ、その相手が「幸せ」だと自分も「喜び」を感じ、その相手が「不幸」だと自分も「悲しみ」を感じます。「欲望」は「自分のため」を思うからこそ、自分が「得」をすると「快楽」を感じ、自分が「損」をすると「嫌悪(ストレス)」を感じます。このような意味で、「愛」は「喜び」と「悲しみ」、「欲望」は「快楽」と「嫌悪」に繋がっていることも意識化して頂けると幸いです。

整理すると、

        +感情           −感情
愛     喜び    悲しみ
欲望    快楽    嫌悪

このような意味で、「喜び」「悲しみ」「快楽」「嫌悪」といった言葉を理解することは、「愛」と「欲望」の対立軸を理解する上でとても大事です。