「厳しさ」は光の感情であり「甘さ」は闇の感情です。「厳しさ」とは「愛」を原因とした「向上心」の気持ちですが、「甘さ」とは「怠惰」を原因とした闇の感情です。そして、その「甘さ」をお互いに肯定し合う感情が「馴れ合いの心」です。ここでは、その「甘さ」と「馴れ合いの心」について書きます。

「厳しさ」についてはこちらを読んで下さい。
http://junashikari.com/emotion/水の感情について/

「向上心」を維持するためには「忍耐」が必要です。そういう意味で、「向上心(水)」と「忍耐(土)」は相性がいい感情です。だからこそ、「向上心」「忍耐」と対の関係にある感情が「怠惰」になります。

そして、「甘さ」とは「怠惰」を肯定する感情のことです。そして、そういった「甘さ」を肯定するために他人を巻き込もうとする気持ちが「馴れ合いの心」になります。この「怠惰」の肯定の構造をよく理解して下さい。「怠惰」を肯定するのが「甘さ」、「甘さ」を肯定するのが「馴れ合いの心」です。

「馴れ合い」の中にいると我々は自分の「甘さ」が見えなくなっていきます。集団とは恐ろしいもので、その集団の構成メンバーが似たような形だと自分の闇が見えなくなっていきます。そういう理由もあって、闇に満ちた人々とは同じような闇を抱えた人を無意識に求め始めます。そして、そういった仲間といつもつるんでいると、自分の闇が見えなくなっていき、自分の闇はより一層助長されていくのです。「馴れ合いの心」とはそういった組織ぐるみの闇の助長を促すからこそ危険な感情なのです。

今の日本社会には、この「甘さ・馴れ合いの心」が強く根付いています。自分の人生の意味や役割ややるべきことを考える前に「私はこれでいいよね」「私はこれで大丈夫」というような「甘さ」を持った人間と共に時間を過ごすからです。そういう人達と共に時間を過ごしていると、いつしか自分の人生の意味を考えることもできなくなります。「馴れ合いの心」とは非常に恐ろしいものです。

そして、なによりもそのような動機によって集まった集団とは光の組織(仲間)ではなくて、闇の組織です。なぜならば、根本動機が「馴れ合いの心」という闇の感情であるからです。そして、実は「仲間」という考え方はこれは光の組織のことを意味していますから、闇の組織においてそれぞれの人間は仲間にさえなっておらず、それはあくまで闇の組織のメンバーです。闇の組織ですから、簡単に裏切りも、相手を嫌うことも発生します。

光の組織とは高い志を持った人間同士が集まった、非常に向上心の強い共同体のことを意味します。互いに「厳しさ」を持ち、助け合っていくグループのことを意味します。このことを「仲間」と言います。そういった「仲間」であるのであれば、どんなことがあったとしても裏切りや相手を嫌うことは発生しません。

何が言いたいかというと、「甘さ」「馴れ合いの心」では真の他人との関係性は作れないことを言いたいのです。なぜならば、その関係性自体が「自分の怠惰を肯定するため」という利益によって生まれているものであるからです。利害関係によって真の人間関係を結ぶことなどあり得ません。その関係はいつまでも利害関係でしかありません。

自分の行動や人間関係の根本的な動機を見極めるのです。そのことで本当にあなたにとって良き人間関係も分かります。もし、あなたが「馴れ合い」のグループの中にいるのであれば、その集団を良き方向へ導くのです。根本的な動機があまり良くなかったとしても、何らかの意味を与えることでその組織は光の組織=仲間となります。

共同体とはその中で誰かが引っ張っていくことができれば、光の方向性へ持っていくこともできます。それは大変なことだと思いますが、それが達成されたならばその共同体は真の仲間になり、喜ばしい日々が始まります。