人と人との出会いは、車が交差することと似ています。人生のある一点で、人生を交差させ、人はそれぞれの「道」を行くことに戻っていきます。

その交差の時に、「教え合い」や「助け合い」や「支え合い」を通してお互いに学びを得ながら、それぞれの「道」をより良い形で進めるようになることは、とても素敵だと思いますし、そういうことをしていきながら生きていきたいですし、人生という形の大きな意義の一つだと思います。

人生のある一点において人が出会う時、それぞれの人間は生きてきた時間も異なりますし、異なる過去を経験しています。だからこそ、相手が知らない「学び」を教える事ができ、そういう事が非常に良い形で行われる時に、素晴らしい「教え合い」は発生します。

また、良い人々との出会いは「幸せ」を生み出します。何故ならば、良い人々は「助け合い」や「支え合い」を通して、「愛」の「喜び」を自分に教えてくれるからです。例えば、台湾は非常に良い人が多い国で、自分は昔台湾に一年半も滞在していましたが、台湾の良き人達が自分に「幸せ」の本質を教えてくれました。

「学び」を得るためにも、「幸せ」を得るためにも、良い人々が増え、そういう人々が出会っていく事が大事だと思います。しかし、現実は日本の精神性の悪化が進むばかりで、この問題をなんとかしていかないと、皆で皆の首を締め合うことが広がってしまうだけです。

「自分のため」を思う心は、自然と「騙し合い」や「傷付け合い」や「ストレスの与え合い」を生み出しやすいです。逆に、「他者のため」を思う心は、自然と「教え合い」や「助け合い」や「支え合い」を生み出します。

この点にこそ、「自分のため」を思う心の危険性と「他者のため」を思う心の可能性があります。人と人との出会いについて、「学び」と「幸せ」の観点から、「相手のため」と「自分のため」という心の対立軸を理解することは、生きていく上での基本だと思っています。

(2020/12/13のFacebook投稿より)