10月28日(土)に約3年ぶりにコントラバス弾きとしてイベントに出演します。

旅人時代のことを思い出しながら、そのことを言葉で表現しながらコントラバスを弾こうと思ってます。旅に出る前のソロコンサートでも、屋久島の旅のことを言葉で話しながらコントラバスを弾いたのですが、その手法と全く同じ手法です。以下の動画はそのコンサートの映像ではありませんが、当時のコンサートはこの映像のナレーションと音楽の部分だけを使ったような形で、30分くらい演奏しました。今回は1時間近く、音楽と語りを行うつもりです。
 


この映像は屋久島の闇の精霊に取り憑かれていた時に作成しているので、表現としては「光」ではなく「闇」です。私がこの映像を作ったというよりも、屋久島の精霊に私はこの映像を作らされています。屋久島の森は『もののけ姫』のもののけの森のモデルとなった場所ですが、屋久島の森にはコダマのような精霊が実際にいて、とても恐ろしい力を持った存在です。

今は屋久島の精霊の「気」は持っていないので、今回の演奏はこの映像とは全然異なるものになります。旅人時代、私は台湾において強い「光」と強い「闇」を経験しました。その経験を音と言葉で回想するような形で、「光」→「闇」→「光」という流れで演奏と語りを行なうつもりです。「光」→「闇」→「光」の内容は以下です。

・海沿いで生活をしていた時期に感じていた、海の「光」(水の気持ち)
・闇のシャーマンと関わる中で経験した「闇」(恐怖、絶望、怒り、欲望、混乱、不安、非現実の闇など)
・心優しい台湾人の心に触れることで感じていた「光」(火の気持ち、金の気持ち)

 

私は台湾で光のシャーマンになりましたが、この演奏過程は私自身が光のシャーマンになっていく過程でもあります。この過程を私は様々な「気持ち」を使って演奏するので、「気持ち」について学ぶ上でとても参考になると思います。

演奏は他者に「気持ち」を伝える上でとても優れています。また、自分自身の人生の出来事は本当に起こった真実なので、フィクションよりも重みがあり、私は自分の経験をそのまま語ります。そういった演奏と語りを融合させることで実際にその「気持ち」を強く感じてもらい、そのことを通して「気持ち」の本質を理解してもらえるようなものにしたいと思っています。

音には「気」が乗ります。そして、録音と異なり、ライブは直に「気」を送り与えることができるので、鑑賞者はとても心が動きます。特に、今回はマイクなどは使わないので、生のコントラバスの音、生の自分の声を通して、直に「気」を受け取ることになります。そのことを通して、「気」を「持つ」ことに繋がり、「気持ち」を抱くことになります。我々人間は「気」を「持つ」ことによって「気持ち」を抱いているということを理解して頂けるような機会にもしたいと思っています。

自分は人に「気持ち」の構造を伝えることを大きな役割として持っている人間で、コントラバスを使った語りはそのための一つの有効な方法だと思っています。また、本来のシャーマンは吟遊詩人でもありました。日本で言うと、琵琶法師もそもそもはシャーマンです。単純に言葉だけで伝えるのではなくて、何らかの物語を音楽に乗せて届けることで、よりその物語の意味を的確に伝えるということが可能となります。

そして、「気持ち」は大きく分けて二種類であり「光の気持ち」と「闇の気持ち」です。今回の演奏では、強い「光」と強い「闇」を表現することを通して、「光」と「闇」が心の本質であることを理解して頂くような機会にもしたいと思っています。

このようなことを行なうために、今回の演奏出演を決めました。コントラバス弾きに転身したわけではなくて、シャーマンの観点で演奏すると御理解頂けると幸いです。また、今回のイベントの主催者はとても信頼しているシタール奏者の友人の田中悠宇吾さんで、彼からの話だったからこそ出演することにした背景もあります。彼も今回演奏します。

また、イベント会場は自分が元々副店主を務めていた喫茶茶会記という場所で、その点も今回の出演を決めた理由です。私はかつてこのお店に強く関わり、様々な貴重な経験をさせてもらっていました。以下の写真は喫茶茶会記の写真です。

参加御希望の方は私のEmail宛てに、お名前とお越し頂く人数を送って頂けると幸いです。会場は広くないですので、もし定員に達しましたら、ここに追記させて頂きます。

junashikari.1107@gmail.com

以下、イベント詳細です。
 

『点の記譜法#8』

占星術と音楽の相互作用を考察する企画。

月が潮の満ち引き、太陽が昼と夜、季節を作り出すように
その他の天体も地球上の生命に影響を及ぼしているという考えから
その影響について古くから研究が進められた学問としての占星術。

人間の可聴領域における周波数をデザインする芸術としての音楽、に使用される器具=楽器の発明よりも前、人類が生まれるずっと以前、光と同じく宇宙の創世記から存在すると思われる“音”。
人間には感知できない可聴領域外の周波数も含めて“音”として捉えると、
音楽が宇宙の根本原理を内包しているというインドのナーダ ブラフマーの思想につながる。

その漢字の成り立ちは占いを起源としていて、
数学的単位としては、体積や重さがなく、最小の単位として位置されている“点”。
占星術と音楽。
その2つの根源的視点の交差をする空間における“点”としてこの企画を始めました。

それぞれの視点で考察に参加して頂けましたら幸いです。

                           イベント主催者 田中 悠宇吾

[日時]
2017.10.28(Sat)
19:00 open/19:30 start

[出演者]

・芦刈純 (コントラバス)

シャーマン、自然主義者、コントラバス奏者、元旅人。大学時代より芸術と哲学を学び、コントラバス奏者として活動。また、アート系イベントのオーガナイザーとしても活動する。26歳の誕生日に急に旅に出たくなり、27歳の誕生日よりコントラバスを持って海外放浪を行なう。その旅の中で様々な運命的な出会いと経験をし、自然とシャーマンとなる。現在は日本でシャーマンとして活動し、心の成り立ちを人々に伝えることをメインに行っている。今回、コントラバス奏者として人前に立つのは約三年ぶりとなる。


・吉島智仁 (ドラム)

ドラム奏者。 ジャズを主軸に、ロック、ポップス、フリーインプロヴィゼイション、劇伴、吹奏楽にいたるまで、ジャンルを超えて演奏。 微音、弱音を得意とし、振り幅の大きいダイナミクスを駆使して独特なうねりを生み出す音の旅人。


・ISAO (ドラム)

1981年 神奈川県生まれ ​ 打楽器や非楽器で音を出す。待ち合わせが苦手。生まれかわるなら漁師。吉島智仁との打楽器Duoでのアルバム「深夜廟」を発売中。共演者: 青葉市子 ARAKI Shin いろのみ 内田輝 sawako 千葉広樹 畠山美由紀 haruka nakamura 松本一哉…etc


・宮木修平(タブラ)

1983年埼玉県狭山市出身、新座市在住。北インド古典音楽におけるタブラの複雑かつ美しいリズムと、即興演奏の中でのリアルタイムのコミュニケーションに感銘をうけ、2005年よりU-zhaan氏のもとでタブラを学ぶ。2007年頃より北インド古典音楽の演奏や他ジャンルとのセッション等の活動を続けている。


・田中悠宇吾 (シタール)

シタール奏者 練馬区出身、国立市在住。 2008年よりインドにてシタール奏者Dr.Gopal Krishan Shah氏に師事。師と共にリシケシ、ヴリンダーバンなど聖地を廻り北インド古典音楽を学ぶ。静寂な朝の水汲みから始まり、虫の音の月夜を迎える師との暮らしはその後、表現に求める音像としての光景の元となる。インド音楽だけでなく、エフェクターを使用したアプローチや、Laptopとの実験的プロジェクト(Aprl)、映像との共演、芸術祭への参加などシタールの持つ音色の可能性を探求している。 2007年 NHKエンタープライズから発売のDVD〔名仏探訪〕のBGMを担当。築地本願寺 「incredible india fiesta 2010」出演、神木山等覚院 山門法要 奉納演奏、Vrindavanでの師のコンサートでの伴奏、「原始感覚美術祭2014水のうたがき 特別公演」出演、鳥取藝住祭2015滞在制作、2015年LaptopとのDuo、Aprl名義でFirst Album「one」をmiloレーベルよりrelease。 西洋占星術と音楽の企画「点の記譜法」を主催。
 

・ホロスコ(占星術)

ホロスコープから受け取る情報をもとに伝わりやすい言語に変換することに定評がある星読み師。 神道、仏教、占星術に精通。 それ以外にも、自身の映画製作、ドラマーとしての顔も持ち合わせる。
 

[料金]
3000yen (1drink付き)
※シャーマンとしての一切の活動を通して料金は取らないようにしているので、今回の出演を通して私自身がギャラなどを受け取ることはありません。

[会場]
喫茶茶会記
http://gekkasha.modalbeats.com
〒160-0015 新宿区大京町2-4 1F
電話 03-3351-7904

※会場は大変分かりづらいところにありますので、これらの地図を参考にお越し頂けると幸いです。