私は元々旅人ですが、今年より旅人としての側面を復帰したいと思っています。

とは言っても、完璧な旅人になるわけではありません。一年の内の何割かは海外で過ごし、何割かは東京で過ごすといった形です。どうしてそのような選択を行ったのかということについては、二つの理由があります。

一つ目の理由は、海外の「気質」を学ぶべきだと思っているからです。外国人の物の見方や「気持ち」の抱き方は日本人とはかなり異なります。また、海外の土地は、日本の様々な土地とは異なる「気持ち」を我々に与えます。そういったことを学ぶためには、実際に海外に行く必要があるのは確かです。

もう一つの理由は、経済的に、海外にいても東京にいても変わらないからです。東京で生活するとなると、生きてるだけで多くのお金がかかってしまいます。それに対して、海外にいると、移動費はかかってしまうにせよ、宿代や食費などは工夫によってはかなり抑えることができます。一泊1000円以下の安宿もかなりありますし、食費も日本の半額以下の地域はかなり多いです。

この二点について、より深い説明を以下行なっていきます。
 

【海外の「気質」を学ぶべき理由】

・東京の「気質」を学び終えたことについて

旅人だった頃から、東京に戻り、既に2年半が経ちました。この2年半、シャーマンとしての厳しい修行を積んでいたのですが、それと並行して、東京の「気質」を学んでいました。東京の人々がどのような「気持ち」を抱きながら生きているのか、言い換えると、東京という場所は人々にどのような「気持ち」を抱かせることを促す都市なのか、といったことをひたすら分析していた形になります。

それを経て思うのは、今は東京にいる必要はないだろうということです。東京の「気質」はかなり理解しました。だからこそ、東京にいて、東京という場所がどのような場所なのか理解を深めるタイミングは、かなり減っています。ですから、今は東京以外の土地の「気質」を学ぶために、実際に東京を一時期離れるべきだと思っています。

もちろん、日本で具体的なシャーマンとしての活動を行なっていく上では、東京にいた方がいいことは確かです。東京には様々な人々がいて、そういった人達を支えていくことはとても大事なことだからです。

ただ、そのことよりも、今の時期は様々な研究を行ない、日本人にシェアしていくべき大事な「真実」を自分が理解すべき時期だと思っているからこそ、海外の「気質」を学ぶことの方が優先順位が高いと、今は思っています。あと、メールやインターネット通話などを通しても、遠隔で日本人を支えることはできるので、必ずしも、日本人を支えるために東京にいる必要はないと思っています。
 

・海外の「気質」を学ぶことの価値

日本人はとてつもなく物の見方が狭いです。そういった日本人の性質を理解する上で最も有効な方法は外国人の物の見方を学ぶことです。外国人の物の見方を知ることによって、日本人の物の見方と外国人の物の見方を比べることができ、そのことによって日本人の物の見方が見えてきます。

そういったことを旅人時代に行ない続けていたからこそ、今の私は日本人のことがよく見えるようになっています。しかし、私自身それが十分かというと、まだ不十分で、もっと海外のことを理解すれば、日本人のことが見えてくると思っています。この理由はとても分かりやすい理由だと思っています。

ただ、私自身が海外のことを学ぶべきメインの理由は他にあり、それはそれぞれの国がどのような「気」に満ちているのかを調べることです。旅人時代にメインで旅をした国は韓国・台湾・フィリピンですが、これらの国は実際にその国に長くいて、その土地の人々とコミュニケーションを多く取ってきたからこそ、彼らがよく抱く「気持ち」、つまり、その国に流行ってる「気」が何なのかを理解することができました。

例えば、韓国はとても「火の気」が強い国です。だからこそ、彼らは「闘いの心(火の気持ち)」を抱きやすく、そのことによって、韓国人のデモに対する情熱は他国よりも群を抜いています。また、彼らは「闘いの心」を抱きやすいからこそ、「負けず嫌い」にも堕ちやすいですし、よく喧嘩も行なっています。韓国に旅行した人の中には、韓国のおばちゃんやおじちゃんが怒鳴っているのを見たことがある人は多いと思いますが、その背景には、韓国は「火の気」が強い国であるという理由があります。

こういった形で、「気」のことを踏まえてそれぞれの国を分析しない限り、それぞれの国の人々の個性の本質は理解できません。そして、こういった分析を行なうためには、「気」の本質を予め理解しておく必要があります。私は「気」の本質をひたすら研究し、理解を深めてきたシャーマンです。だからこそ、適切な形でそれぞれの国の「気」を調査できますし、ちゃんとしたシャーマンはこういったことができて当然だと思っています。

また、それぞれの国がどのような「気」に満ちているのかということと、宗教は密接な関係にあります。日本以外の国はかなり信仰心が強い国が多いです。そういった国々は、その国民が信仰している神様からの「気」の影響を多く受け取ることになります。だからこそ、どの宗教を信仰しているのか、どの神様を信仰しているのかによって、流行っている「気」が異なります。宗教研究と並行して、その国に流行っている「気」と宗教の関係性を捉えたいと思っています。

ここまでをまとめると、日本人の物の見方を理解するために海外のことをより深く理解すべきだという理由と、海外の「気質」を理解するために海外に行くべきだという理由によって、海外に行くべきだと思っている形になります。 

それぞれの人間は自分にしかできないことを一生懸命頑張るべきだと思っています。私もまた、自分にしかできないことを頑張ろうと生きていて、海外の「気質」の調査は自分にしかできないことの一つだと思って生きてきました。その調査を今年から始める流れが来たので、その流れに乗ることを選んだ形になります。

海外にいて様々な学びを得るためには、様々な「気付き」を得る必要があります。そして、シャーマンは「気」と共に働く人間なので、私は「気付き(気+付く)」のプロでもあります。できるだけ多くの重要な「気付き」を得るために、全力を尽くすつもりです。

私の旅は、楽しむための観光旅行などのスタイルとは全く異なり、大切なことに「気付く」ことができるようにするために、ものすごく集中してその土地の人間を観察し、その土地の「気」を感じ、自分の心の動きを観察し、それを言葉のレベルに引き上げるために、言葉としての「気付き」を得ることを目指すスタイルです。このスタイルは、様々な観察結果からある結論を導き出す科学実験のスタイルと、とても似ていると思っています。そのような旅であることは御理解頂けると幸いです。

また、旅人時代の旅と、これからの旅は意味合いが異なります。旅人時代の旅はシャーマンになるための旅でした。それに対して、これからの旅はシャーマンとしての現地調査です。この調査旅行を行なうためにも、今までの修行はあったと理解しています。

様々な学びは映像として発表していきたいと思っています。これは旅人時代から行なっていたことですが、旅人時代は自分自身の変化を記録する色が濃かったと思っています。それに対して、これからは分析結果を報告するようなものになると思います。

4K動画で美しく世界を記録し、その映像に自分の言葉と音楽を重ねることによって、その土地がどのような土地なのかということを感覚的に感じられるようにしていきたいと思っています。以下の映像は、旅人時代の映像で、映像のレベルは低いですが、自分の旅の動画のスタイルについては確認して頂けると思っています。
 


【経済的な理由について】

自分は寄付によって活動をしている人間ですから、自分がどのような支出をしているのか、どのような支出をすることになるのかは、ちゃんと書いておくべきだと思っています。ですから、詳細を書いていきます。

東京にいても海外にいても経済的な支出はほとんど変わりません。というよりも、実際は海外にいた方が安上がりです。宿代も食べ物代も安いからです。特に、今年旅の目的地と考えているのはタイやインドといったアジアの国であって、これらの国々の物価は日本に比べると、半額以下です。東京で節約生活をしていても限界がありますが、海外で節約をすれば、かなり支出を抑えることができます。

ただ、東京で借りている賃貸マンションはそのまま残しておくつもりです。何故ならば、東京に戻った時に住む家がない状態だと非常に困るからです。ですから、東京の家賃代+海外での生活費が、自分が海外にいる時の支出となります。

ただ、東京での家賃以外の支出(ガス・ネット・光熱費・食費)などは、ほとんど海外での生活費と同じくらいなので、東京の家の家賃を払い続けたまま、海外で旅をしていても、東京で生活するのとほとんど同じ支出となります。航空券代は確かに余計にかかってしまうのですが、格安航空を使うので、タイなどで往復5万円程度、インドなどで往復7万円程度です。

このような背景があって、東京で生活するのと海外で生活するのは、ほとんどかかるお金が変わりません。必要なお金が変わらない状況でありながら、海外にいた方がいい状況ですから、海外にいることを選ぶのは自然な流れだと思っています。
 

【最後に】

今は幸か不幸か、私は有名なシャーマンではありません。ですから、今ケアすべき人達もそこまで多くはなく、東京を離れても問題が無い状況で、遠隔でなんとかできるレベルに留まっています。しかし、自分が日本で活躍すればするほど、ケアしなければいけない人逹の人数も増えていき、日本を離れられない状況が来ることは分かっています。だからこそ、日本を離れられるタイミングは今しかないと思っています。

また、インドのヒンドゥー教研究や、タイのタイ仏教研究といった世界の様々な宗教研究から、様々な土地にどのような「気」が満ちているのかといった研究は絶対にすべきだと思っていますし、「気」のことを理解し続けることに人生を捧げている自分だからこそできることだと信じています。ですから、このようなことをせずに日本に留まり続け、生涯を終えてしまうことはあってはならないと思っています。そういう意味でも、今行くべきだと思っています。

世界についての大事な「真実」を今理解し、それを文章や映像といった形で様々な形で記録していけば、たとえ10年後であっても、その知識を人々は使うことができます。その時のために、私は世界の「真実」を理解しようとしていると御理解頂けると幸いです。そういった知識は、我々が「真実」を理解するための道具となり、役立つものです。

例えば、台湾は「火の気持ち(元気)」や「金の気持ち(愛そのもの)」が強い国であるという情報を私がシェアし、その情報を踏まえて、ある人が実際に台湾旅行に行くならば、台湾人を通して「火の気持ち」や「金の気持ち」の性質や価値を学ぶことができます。もし、台湾人の抱いている「気持ち」が何なのかを理解せずに台湾人に触れるならば、たとえ台湾人の素晴らしさを感じることができたとしても、自分自身が何を感じているのかを言葉として意識化できません。そうなると学びが漠然としてしまって、いい形で学ぶことはできません。

私がこのホームページなどを通してシェアし続けているものは、物事をどのように見ることができるのかという「観点」です。人は「観点」を持って、その対象を見る時に、その対象の意味を本当に理解できるようになります。例えば、「愛」は「相手のため」、「欲望」は「自分のため」という対立軸の「観点」を持って、初めて人は「愛」と「欲望」を「分ける」ことができるようになり、そのことによって「分かる」ことができます(「分ける」ことは「分かる」という構造)。

現実を適切に見ることができるようにする上で必要なのは「観点」です。私は人々に「観点」をシェアすることに人生を捧げている人間として、全力で世界各地の様々な人間・宗教・文化について、できるだけの理解を行ない、その理解をシェアすることを通して、日本人に「物の見方」=「観点」をシェアしていきたいと思っています。そんなものは今は日本人が求めているものではなくても、日本人に最も必要なものであることはよく理解しています。だからこそ、努力し続けていきます。

このような考えによって、今年から旅人としての側面を復帰すると御理解頂けると幸いです。