「本気」⇔「浮気」の対立は「愛」⇔「欲望」の対立です。

「愛」を抱いていると「自分よりも相手が大事」と思うからこそ「相手のため」を思います。そして、最も大事な相手はこの世に一人だからこそ、その一人が根本(ねもと)となり、他の人に浮つかず「本気」です(「本」という漢字は「木」という漢字の根元の部分に点が付いた文字で「根元」そのものを表します)。

「欲望」を抱いていると「相手よりも自分が大事」と思うからこそ「自分のため」を思います。そして、自分を楽しませる相手はいくらでもいるからこそ、誰も根本(ねもと)とならず、他の人に浮つき「浮気」です。

こういう構造を理解すれば、「愛」が大きければ大きい程「本気」なので「浮気」をすることがなく、「愛」が小さければ小さい程「本気」ではないので「浮気」をすることがあり得るということが分かります。

大事なことは「浮気」を防ぐために相手を「支配」しようとすることではありません。そういう「支配欲」の立場は相手に「嫌悪」を与え、相手の「愛」を小さくしていくからです。「愛」が小さくなればなるほど「浮気」になりやすいので、こういう構造は本末転倒です。

大事なことは「浮気」を防ぐといったことと関係無しにお互いの「愛」を高め合うことです。そういう「愛」の立場は相手に「愛」を与え、相手の「愛」も大きくしていくからです。「愛」が大きくなればなるほど「本気」になるので、結果的に「浮気」は起こりづらくなります。