「人に嫌われたくないから、こうしよう」
「やりたくないから、早く終わらせたい」
「お金が無いのは嫌だから、稼ぎたい」

こういった動機の根底には「嫌悪」があります。ですから、こういう動機で生きていると「嫌悪」が自分に定着していき、自分自身が「嫌悪」に取り憑かれてしまい、心が堕ちていきます。注意が必要な生き方です。

「嫌悪」は「欲望」に繋がる性質を持っています。上の三つの例の「AだからB」の構造は全て「(嫌悪)だから(欲望)」の構造です。そして、「嫌悪」も「欲望」も結局は「自分のため」です。「自分が嫌だから自分のためにこうしたい」という本質があります。

この構造は、やりたくないことをやることが心にとって不健康であることの一つの理由でもあります。やりたいことをやっている方が心にとって健康です。

大事なことは、「誰かのため」をいつも思いながら生きることです。そうすれば、したくないことに対しても「嫌悪」をしなくなります。

「家族のためだから、頑張ろう」
「社会のためだから、頑張ろう」

この「AだからB」の構造は全て「(愛)だから(愛)」の構造です。「愛」は「誰かを大事だと思う気持ち」であり、だからこそ「誰かのために何かをしたいと思う気持ち」だからです。

そして、「誰かのため」という「愛」が強くなればなるほど、どんなことに対してもそれを「頑張りたい」と思えるようになります。そうすると、「誰かのため」のことなら何に対しても「嫌悪」しなくなります。

このような形で、「嫌悪」は人間の心を壊すのに対して、「愛」は人間の心を守ります。そして、「嫌悪」に取り憑かれると、いつもイライラしている嫌な人間になっていくのに対して、「愛」が定着していくと、より良い素敵な人間になっていけます。例えば、石田ゆり子は「愛」に生きているからこそ素敵な人間です。

誰も嫌な人間になりたいとは思っていないと思います。そして、より良い素敵な人間になりたいと思っていると思います。その根本的な原因に「嫌悪・欲望」と「愛」の対立関係があることを意識化して頂けると幸いです。