「不注意」な人とはいます。どうして彼等が「不注意」かというと、「不注意」の気を身体や魂に強く持っているからです。これは言い換えると「間違わせる闇」の気です。「不注意」とは原因であって、その結果が「間違う」ということですから、両者は本質的には同じです。ここではこの「不注意」の気について書きます。

「不注意」という状態は何かというと、「リスク管理ができていない」という状態のことを意味しています。つまり、前もって計算を行なわないということです。気が感情と思考の原因ですから、未来のことをちゃんと考えるかどうかも気に依ります。不注意の気とはそういった未来のことを考えさせないという性質を持っているのです。そのことが「間違わせる」ということの原因になっています。

例えば、非常に分かりやすい話だと、「不注意」な人とは牛乳を入れたグラスを床に置くといったことをします。なぜならば、後でその床を歩くということを考えないからです。そして、後で自分でそのグラスを蹴って牛乳をこぼしたりします。

これは非常に馬鹿馬鹿しい例のように感じると思いますが、これは不注意の基本的なパターンです。「未来のことを考えずに何かを行ない、その結果何らかの損失を被る」ということであるからです。多くの不注意はこのパターンに落ち着きます。その他様々な不注意のパターンはありますが、ここではそういったことについては書きません。

「不注意」でない人からすると、「不注意」な人とは理解できません。「どうしてそれを考えなかったのですか?」といったことばかりを行ないます。我々は「不注意」な人がどういう人なのかを理解しなければなりません。彼等は「不注意」の気によって、先のことをちゃんと考えられないようにさせられているのです。

もしあなたが「不注意」な人であるならば、言い換えると「不注意」の気を身体や魂に多く入れてしまっているのであれば、それらの闇の気を身体の外に出さなければなりません(浄化)。「不注意」の気を浄化するために必要なことはたった一つです。いつも気を付けることです。

「気を付けることが解決法です」などというと、当たり前のように思われると思いますが、それしかないのが実際です。なぜならば、闇の気を浄化するためには本人がその闇を経験しながらそれを乗り越えなければならないからです。「不注意」の気を経験するためには実際にそういう、気を付けなければならない場面に遭遇することが必要となります。そういう意味ではこの闇の気は浄化が厄介な気であるとも言えます。

例えば、「怠惰」の気を身体や魂に多く入れてしまっている人が「怠惰」の気を浄化するためには、「怠惰」の気を経験し、それを乗り越える必要があります。具体的に言うと、「あー、めんどくせーなー」といった「怠惰」の感情が迫ってくる時にその感情に対して「No」と言い続ければいいのです。ですから、「怠惰」の気とは闘いやすい気です。それに対して、「不注意」の気とはそのような闘いやすさは持っていないからこそ、浄化が厄介な気なわけです。

ただ単純に「気を付けよう」と思っているだけでは不十分です。一体どのように気をつけるべきなのか、ということを理解していなければ「不注意」の気を乗り越えることはできません。そのためには「不注意」の気とは何なのかということを認識する必要があります。

「未来のことを考えて現在で行動を起こせないようにさせる」のが「不注意」の気の性質です。ですから、徹底的にいつも未来のことを踏まえて現在で行動を起こし続ければいいのです。それは御飯を食べている時も、道を歩いている時も、電車に乗る時もそうし続けることを意味します。

未来のことなど誰にも分かりません。しかし、明確に予想ができる部分もあります。「不注意」な人とはそういった明確に予想できる部分を予想できない人のことです。明確に予想できる部分とは「床に牛乳の入ったグラスを置いたら危ない」といったレベルの話を意味しています。

「不注意」の気を浄化するために何でもかんでも未来を予想する必要があると言っているわけではなく、そういった明確に予想できる部分をいつも予想するように心がけて下さい。

そして、そこで予想できる未来とは一つではないということも理解して下さい。想定できる未来とは複数であることの方が多いです。それらの複数のケースのそれぞれで、「もしAであったならば、こうなるであろう」「もしBであったならば、こうなるであろう」「もしCであったならば、こうなるであろう」というようなことを考えながら、「不注意」の気を浄化して頂ければ、と思います。

シャーマンの育成指導などを行なってきましたが、「あなたは不注意だからシャーマンは無理です」というようなことはあります。「不注意」とは時に大きな損害を与えるものです。特に他人が絡むようなことは尚更です。シャーマンとは人の魂に強く関わりますから、「不注意」な人は決してなることができません。

これはシャーマンだけでなく、たとえその人がどんなに清い人であっても「不注意」であるならば、役割を果たすことが非常に困難になります。役割でなくとも、あなたがやりたいことについて、もしくはあなたがやらないといけないことについて、「不注意」の気とは非常に大きなリスクとなります。だからこそ、「不注意」の気とは全ての人間が正しく理解すべき一つの闇の気です。